足が短いから嫌いって言うけれど 足から言わせてもらえばね 12歳のそろばん塾で正座の痛みにずっと耐えていたのは 僕なんだよ 高校のテニスの試合の時に君の体を運んでいたのは 僕なんだよ
頭がはげそうだから嫌いって言うけどね 頭から言わせてもらえば 子どもの頃髪を洗ってもらえなくてもずっと我慢していたのは 僕なんだよ 高校の頃ドライヤーの熱に耐えながら七三に別れていたのは 僕なんだよ
目がたれているから嫌いって言うけれど 目から言わせてもらえばね
唇が厚いからって嫌いって言うけれど 唇から言わせてもらえばね
たるんだ体は嫌いって言うけれど 体から言わせてもらえばね
君のためにがんばった体を もう少しは愛してよ
神が書いた物語の主人公にしか過ぎないのか僕は 機械が描いた夢でしかないのか僕の現実は 何もがない虚無の世界や 偶然に存在しただけの意味のない世界 そんなありきたりの結末しか描けないのか人間は
本当の癒しはどこにある? モノや優しさや笑いでなく 音でもなく感動でもなく愛でもない
誰もが信じてなんかいないのに 誰かに救いの手をさしのべよと 自らの悩みを聴いてくれと 虫のいいことばかり 誰もが信じてもいないのに
パカティカ パカティカ
パカティカ パカティカ
ぽわっちぽわっち
アラバカナ アラバカナ
アラバカナ アラバカナ
コーワ
情けない自分 気弱な自分 ユニークな自分 個性的な自分 本当は能力を持っている自分 失敗ばかりやってる自分 みんなから嫌われている自分 みんなに大事に思われていない自分 存在感のない自分 能力のない自分
自分の気持ちを大事にせずに 自分を傷つけかねない自分に 自分をおろそかにして 自分を投げ出しかねない自分に
自らの心を守る心がなくて 自らを愛することができないくせに 自分を愛することができないのに 自分を守ってやろうという気概なしに 自分を守ってやろうというもう一人の自分がいなくて 自分のことを愛おしく思わずに
どうして人を愛せよう どうして人のことを愛おしいと思うことができるだろう どうして人を愛することができよう どうして愛おしいと思うことができるだろう
憧れ恋いこがれるのとはちがう 誰かを守ろうという気持ち どうしてそれが生まれるのだろう
あのとき僕は自分を大切にしていたのか でもあのとき僕は彼女を守ろうと思った 純粋で無垢な彼女の気持ちを他の何かから これを守らなくちゃいけないと思った
高校の2階の廊下で とても愛おしいと思った
愛だと説いたキリストは 自らを深く愛していたのか
ソクラテスは悪法のために自らの身を投げ打った 人々のために自らの身を十字架にかけたのは 自らを愛する愛のためだったのか
自分を生きやすくするための
片腕を失ったスキーヤー 片足のハイジャンパー 車いすのバスケットボールプレイヤー 全身やけどの会社社長
病気やけがで失ってしまったものは大きいけど 人々に支えられ 支え合い 新たに歩き出す
不自由のない腕 でもどこに自分の力があるのか 不自由のない足 でもどこに自分の道があるのか
わからない なにもわからない 自分の腕でつかむことができるのに 何をつかめばいいのか 支えられていなくても歩いていくことができるのに どこへ歩いていけばいいのか
不自由だったのは自分の心だった 自由な腕と足と体がありながら 歩き出す勇気のない自分の心だった 自分の力に気づかせてくれる 何かがほしい 自由な体だけど 支えてくれる何かがほしい この自分の不自由な心を支えてくれる何かが
今 ここに 僕がこうしていられるのは なぜだろう
妻が食事を作ってくれるからか? 妻はなぜ僕に食事を作ってくれるのだろう
僕は僕という存在でしかなかったのに
今 ここに 僕がこうしていられるのは なぜだろう
娘がパパと呼びかけてくれるからか? 娘はなぜパパと呼びかけるのだろう
僕は僕という存在でしかなかったのに
今 ここに 僕がこうしていられるのは なぜだろう
犬が散歩に行こうとせがむからか? 犬はなぜ散歩に行こうとせがむのだろう
僕は僕という存在でしかなかったのに
今 ここに 僕がこうしていられるのは なぜだろう
友がいたからか?
友はなぜ僕に影響を与えた?
僕は僕という存在でしかなかったはずなのに
今 ここに 僕がこうしていられるのは なぜだろう
僕が生を受けるために父や母がいたからか?
では 父と母がこの世にあるのはなぜ?
父の父と母と 母の父と母がこの世にいたからか?
では父の父と母と 母の父と母がこの世にいたのはなぜ?
それは父の父の父と母と父の母の父と母と 母の父の父と母と母の母の父と母がいたからか?
今ここにこうしている僕の存在は それでは約束されていたものだったのか? 僕は僕という存在でしかないはずなのに?
今 ここに 僕がこうしていられるのは なぜだろう
遙か昔から命が脈々と受け継がれてきたからか?
なぜ命が受け継がれてきたのに僕が存在する?
僕は僕という存在でしかあり得ないのに 遙か遠い過去に遡り 命の受け渡しの道筋を いつまでもいつまでも どこまでもどこまでも辿ってゆき 遙か遙か遠い命のページを繰るようにして 前のページ前のページへと辿ってゆきたい
いったい表紙に描かれているのは何なのか キリストの顔が見える ブッダの顔が見える マホメットの顔が見える 八百万の神の顔が見える 化学の実験と書いてある
僕らのほんとうの神様ってどこにいるのかなあ
2001年12月11日(火) |
母として父として人として |
ゲーム漬けにしろ 習い事にたくさん行かせろ 学校の宿題をたくさんやらせろ 好き嫌いを言わせろ 好きなジャンクフードを腹いっぱい食べさせろ 好きなだけジュースを飲ませろ マンガもゲームもたくさん買い与えろ テレビを好きなだけ見させろ 好きなだけ服を買い与えよ 好きなだけおしゃれをさせてやれ 好きなだけおもちゃを買い与えろ 好きなだけお金を使わせろ 好きなだけディズニーランドで遊ばせてやれ 好きなだけキャンプをしておいで
ゲームは1時間までと言え 好きな習い事をしろと言え 学校の宿題はちゃんとやりなさいと言え ご飯の時に好き嫌いは言っちゃだめといえ ポテトチップスとジュースは食べ過ぎちゃだめ マンガばっかり読んでちゃだめよ テレビも見過ぎちゃだめよ ものばかり買い与えちゃだめ お金はちゃんと使い方を考えて 長い休みはどこかへ出かけなくちゃ 夏休みはキャンプにバーベキュー 楽しみだわ
あのこの嫌いな食べ物は出さないわ 習い事の送り迎えは私がするわ 勉強がよくできるように夜食を作ろうかしら
好きなだけお母さんと呼ばせてやれ 好きなだけ家族ででかけて遊べ 好きなだけ ああ好きなだけ
私たちが幸せになる方法はどこかにあるのかしら
存在なんだよ 存在 存在するだけでいい ここに今 あるだけでいい。 本当はそういうことなんだ
今ここで 息をして 鼓動が続き 泣いて 笑って 怒って 今ここにあるだけでいい
そうなんだよ 目を開いて見て 耳を傾けて聴き 何かとってもいい香りがしてきて 味わい深く 柔らかな肌触り そう ここにあるだけでいい
でもね イチローがそんなことしてたら怒るよ 中田がそれだけで満足してたらだめだね アムロも古代もがんばったじゃないか シンジもがんばれよ 自分の本来の力を出しさえすればいいんだよ 葉っぱのフレディーじゃないけど 自分のやってることにこそ人生の意味があるんじゃないか だからがんばれよ やらないと意味がないじゃん 自分で力を持っているのに それを出さなかったら
あの人のことが嫌いっていうあなた そんなあなたを見るのがつらい もしかすると いつかは私が嫌いって言われるかもしれないから
あの人がしてるからって言うあなた そんなあなたを見るのがつらい もしかすると あなたはあの人と同じかもしれないと思うから
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