空爪日記

 

 

2005年01月14日(金)- 守秘義務 -

こんばんは。minetです。
今日は零時過ぎまで研究室のラボに籠もっていました。
やっぱり、誰か居るっていいものですね。

久しぶりに自動車学校に行きました。夜6時からの国道ドライブだったのですが、
教官に「時期が開いたにしては随分上手に乗れていた」と言って貰えました。

なんだか、嬉しかった。
やる気が出てきました。がんばろう。



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さて、今日はネットで見つけた話題から。

「頭悪い」「心の病気」「二度と来るな」個人HPで患者中傷
 水戸協同病院の女性医師病院側、処分を検討


現役医師の個人的なホームページが、
守秘義務その他の理由で、やり玉に挙げられたわけです。

内容を読むと、少し過激なサイトであったことは知れますが、
医療系のサイトに与えた衝撃は計り知れないようで、あちこちで取り上げられています。

サイコドクターぶらり旅
女医ななこのひとりごと
琥珀色の戯言


刑事告発があったわけでもなく、まだ「病院が」処分を検討している段階で、
実際には、管理人がサイトを閉じた以外のことはまだ何も起こっていないのです。

それにもかかわらず、この有様です。
医療に従事している人間が、如何にこの手の事態を恐れているかが露呈した格好になりました。

風野氏なんか、精神科医の上に実名でサイトの管理人をされている訳で、
他人事では語れないでしょう。

魔女狩り。
個人が組織を相手にする切り札。

その物語のTitlerとして組織から切り離され、
追放された孤人として裁かれる。



まあ、近接領域の話題です。
心の問題のみを扱う心理職にとって、守秘義務は当然かつ第一の責任です。

そのため、基本的に、というかほぼ来談者の話なんて他人には出来ないし、
多くの場合、町で会ってもこちらから本人に話しかけることはしないくらい。

それだけ信頼を守ることに拘るのが職業人としての務め。そう思っている。
そんな仕事ですから、普段から気をつけてはいます。
裏を返せば、これが壊れたときは本当にただでは済まないということでもあります。


一方で、風野氏が述べているように、我々もまた、人間としてしか生きられないのも事実な訳で。
大体、人らしい感情なしに、人と語ることなどできないですよ。

人としての感情を一方で殺し、なおかつ人として生きる。
これは多くの職業に言えることでしょうけれども。巧くやることが必要。

愛情、嫌悪、憎悪、拒絶。人としての感情は殺せない。
出来るだけ不必要な場面では忘れておいて、こっそりと下水に流す。


ネットは情報の源なのだ、ということを再認識したニュースでした。
恐らく、多くの人の苦い思い出として、この事件は語り続けられるのでしょう。



風野氏の、医師という職業的立場や、自らの過ちを回顧しながら、
Majorityの代弁者である産経新聞の偏向報道を、一人の医師として論じる切り口が面白いです。

目には目を、MajoにはMajoを。







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