2002年02月16日(土)- 詩人として。「夢みたものは…」 - やーやーどうもコンニチハ。 minetです。 今僕はテンションが低いわけですが、 何もしないのはもっと悪くなるので日記を書きます。 今、うちの合唱団では、立原道造作詞・木下牧子作曲の 「夢みたものは…」という合唱曲を練習しています。 この立原道造という方、二十四歳で夭逝されているのですが、 この曲は最晩年、二十四歳の時に書かれたもので、 おそらく、(ここからは推測ですが) 立原道造が生まれて初めて味わい、そして最後となった女性のぬくもりを 表している歌です。 この人、すごいロマンチストで、 好きになった人を「エリーザベト」とか呼んじゃうんですよ。 好きな人に捧げる詩集を作ったりして。 そういう人だったから、多分、ずっと想いつづけるばかりの恋だったんじゃないかな、と。 自分がそうだから、そんな気がする。 晩年、といっても23歳になって東京帝大を出た彼は、 建築事務所に勤めるようになり、 同じ事務所の事務員である水戸部アサイさんという方と交際をするようになって。 自分の夢であった建築、そして女性のぬくもりと。 それは、人生最初で最期の、 立原道造がずっと捜し求めてきた幸福の瞬間だったんだろう。 この詩集を書き下ろした後、立原道造の詩は不思議な広がりを見せています。 多分、死を自覚するようになる絶望感の中で、 自分の手に入れた幸福について何度も何度も考えたんじゃないかな。 わからないけど、そんな気がする。 --今日のBGM ALBUM 「HAMLET DAYS」 中村隆道 「いつか辿りつく景色に…」 中村隆道 -
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