風呂に浸かって湯気にあてられ本を読み続けることがこんなに楽しいなんてトイレで用を足しながら読む本はこんなに親しく感じられるなんて電車に揺られつつ読む本から離れるのがこんなに難しいなんて食事をしながら本を読むと食事も本もこんなに美味しくなるなんて失神するように眠りに落ちるその瞬間まで本を手から離さないでいることがこんなに甘美だなんてここで問題です僕はいったいなにをそんなに怯えているのでしょう?