この日記でも案内させていただいた舞台『なす術なし』を無事に終えることができました。 ご来場くださいました方々、本当にありがとうございます。
人が足りなくて、ということで急な参戦となりました。 稽古不足、それ以前のコミュニケーション不足が気がかりでしたが、終わってみれば何のことはありませんでした。
つくづく思いますが、芝居の稽古って、人の距離をものすごい勢いで縮めてくれますね。
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今回、参加者の中で稲葉が最年少でした。 劇団の中で最年少、って初めてのことでした。 これまではむしろ長老格であることが多かったので新鮮でした。 人生の先輩方に気を使いつつも、遊ばせてもらうといった感じですか。
最年長の方は79歳の元戦闘機パイロット。 稲葉のお父さんの役でした。 軍人ですからね、身体はすごく丈夫なんですよ。 たぶんケンカしたら稲葉の方が負けると思う。 台詞の覚えが遅かったりはしたけれど、熱意など目を見張るものが多々ありました。
演出の方はもともと(っていうか今も)役者の方で、ですからかなり自由にやらせてくれました。
演出家ってさ、稽古場の隅でぶすっと睨むようにして役者の演技を見る人が多いのよ。 でもこの人は実に面白そうに、にっこにこしながら観てくれるんですよ。 これはやってて気分良いですよ。
とても大らかな雰囲気の方でした。
そんな環境で楽しく舞台をつとめあげ、さて次の戦いが始まります。
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