馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2005年08月09日(火) 酷暑点描

連夜の地震、大きなものでないとはいえ続くと嫌なものですね。
対処のしようのない恐怖。
ああ、イヤだ。

今年もしっかり暑いですね。
夏の日常を小品的に点描してみましょうか。

   ◆

「稲葉の夏模様」

この暑さにあっては伸びた髪が見苦しいのでバッサリいった。
意気地が無いから坊主頭にはできない。
ほぼ坊主、というところで寸止めした。

それでも充分にさっぱりした。
シャンプーが楽なのが良い。
手持ち無沙汰になると、ついつい後頭部を下から上へ撫で上げてしまう。
しゃりしゃり……心地良い。

ただ、坊主頭にはメガネが似合わないのが厄介だ。
多少面倒でも、疲れていても、コンタクトを毎日処理しなくてはならない。
少なくとも今月は、メガネの稲葉は家から出ない。

メガネは似合わないが雪駄はよく合う。
すりすりと地面に擦れる音は涼しげなものだ。
足の親指の皮が剥けて痛いが、もう暫くの辛抱か。

   ◆

「新商品?」

涼を求めてコンビニへ滑り込む。
わずかな時間を潰せればよい。
店内を回り、何を買うわけでもないが物色に励む。

惣菜コーナーで「女子高生のスパゲティ」なる商品を発見する。

? なんだこれは?
コンビニの一惣菜の分際で客を選ぶのか?
しかも女子高生が好きというところが気に入らない。
生意気だ、炭水化物のくせに。
それともなんだ、具が女子高生なのか?
? それこそなんだ?

などと考えつつ手にとってじっくりと見る。
何のことはない。
「辛子高菜のスパゲティ」ではないか。
まあ、それが当たり前といえば当たり前なのだが、ガッカリしてしまった。
確認しないままにしときゃ良かった。

コンタクトを作り変えたほうが良いのか。
暑さにふやけた頭に喝を入れたほうが良いのか。

両方、だろうな。
と思いつつ店を出る。
眩しい。


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稲葉 馨

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