連夜の地震、大きなものでないとはいえ続くと嫌なものですね。 対処のしようのない恐怖。 ああ、イヤだ。
今年もしっかり暑いですね。 夏の日常を小品的に点描してみましょうか。
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「稲葉の夏模様」
この暑さにあっては伸びた髪が見苦しいのでバッサリいった。 意気地が無いから坊主頭にはできない。 ほぼ坊主、というところで寸止めした。
それでも充分にさっぱりした。 シャンプーが楽なのが良い。 手持ち無沙汰になると、ついつい後頭部を下から上へ撫で上げてしまう。 しゃりしゃり……心地良い。
ただ、坊主頭にはメガネが似合わないのが厄介だ。 多少面倒でも、疲れていても、コンタクトを毎日処理しなくてはならない。 少なくとも今月は、メガネの稲葉は家から出ない。
メガネは似合わないが雪駄はよく合う。 すりすりと地面に擦れる音は涼しげなものだ。 足の親指の皮が剥けて痛いが、もう暫くの辛抱か。
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「新商品?」
涼を求めてコンビニへ滑り込む。 わずかな時間を潰せればよい。 店内を回り、何を買うわけでもないが物色に励む。
惣菜コーナーで「女子高生のスパゲティ」なる商品を発見する。
? なんだこれは? コンビニの一惣菜の分際で客を選ぶのか? しかも女子高生が好きというところが気に入らない。 生意気だ、炭水化物のくせに。 それともなんだ、具が女子高生なのか? ? それこそなんだ?
などと考えつつ手にとってじっくりと見る。 何のことはない。 「辛子高菜のスパゲティ」ではないか。 まあ、それが当たり前といえば当たり前なのだが、ガッカリしてしまった。 確認しないままにしときゃ良かった。
コンタクトを作り変えたほうが良いのか。 暑さにふやけた頭に喝を入れたほうが良いのか。
両方、だろうな。 と思いつつ店を出る。 眩しい。
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