馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2005年02月23日(水) 「ナンバー2」ぞろぞろ

春一番が吹きました。
冬ももうすぐ終わりです。

   ◆

さて、北朝鮮の特集を見ていて気になるのが、いわゆる「ナンバー2」と言われる人たち。
いや、彼らの発言や動向じゃなくて、単純に数の問題。

「ナンバー2」って言われる人、ちょっと多すぎませんか?

テレ朝のニュースで、たとえば朴さんが「ナンバー2」と紹介される。
でも日テレでは季さんが「ナンバー2」だったりするのね。
「事実上のナンバー2」とか表現されたりしてる。

「ナンバー2」ってのはそんなに沢山いるものじゃない筈ですね。
「事実上のナンバー2」と「制度上のナンバー2」と、せいぜい2人いれば充分。
そりゃね「名実共にナンバー2」の人に一本化してもらえればね、こっちとしても文句無いわけですけどね。
でもそこまでは言いませんよ。
せめて2人っすよ。

確かに「中堅幹部」よりは「ナンバー2」の人の証言のほうが、情報としての価値は高いわけです。
視聴者の喰い付きも違ってくるでしょう。
ただね、過ぎたるはなんとやら。
乱発はよろしくない。

他によく見る表現として「懐刀」とか「右腕と目される」とか「側近中の側近」ってやつがあります。
厳密に言えば、それぞれ意味合いが微妙に異なるわけですが、でもこれらなら複数いても問題は無い。
ふむ。

   ◆

そういえばイラクのフセイン政権にも「ナンバー2」がたくさんいました。

日本ではオウム真理教がそうでしたね。
上祐さんも石井さんも、妻も三女も「ナンバー2」でした。

「ナンバー2」がやたらといる組織に共通するのは、ブッチギリの「ナンバー1」がいる、ってことですね。
「ナンバー2」が何人集まっても、金正日やフセインや麻原の一声には敵わないんですね。
なんのための「ナンバー2」だか。

これらの組織のうち、オウムはトップも幹部も悉く逮捕されて地下へ潜りました。
フセイン政権は、トップはやっぱり捕まって政権崩壊。
北朝鮮もギリギリです。

ほら、やっぱり「ナンバー2」の乱発は組織のためにもよろしくないようです。
うーむ。

   ◆

日本のサラリーマン社会で「無礼講だから」ってんで「俺はこの会社の事実上のナンバー2だゾォ!」とやる。
すると、なんでも「名実共にナンバー2」になれるそうですよ。
すんごい地方の出向先の、ですけど。

やっぱり「ナンバー2」は少し控えた方がよろしいようです。


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稲葉 馨

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