馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2004年11月17日(水) 日々勉強の人たち

電車の中で女子高生が英語のテキストを読んでました。
「not only A but also B」=「AだけでなくBも」なんてのがたくさん載ってるやつ。
受験が近づいているんですねー。
頑張ってほしいものです。

立って参考書を読んでいる女子高生の前には、椅子に座って単語帳をめくっている人がいました。
小さい紙の表にある単語を書いて、その裏に英語でその単語が書かれているやつ。

でもこちらは学生さんじゃあない。
おじいちゃん。
絵に描いたようなおじいちゃんが、とても熱心に単語帳をめくっていました。
しかもどうやら英語じゃなさそうなんですね。
ドイツ語かフランス語か知りませんけれど、受験を控えた女子高生以上に熱心に単語帳をめくっていました。
いくつであっても勉強する気持ちがあるってのは素晴らしいことです。

上の2人とはまた別の日、今度はおばあちゃんが電子辞書を手にしていました。
通信販売なんかでよく見られるタイプ。
で、そのおばあちゃんが熱心に調べていたのが「霊送り」という言葉でした。
「霊送り」これで「たまおくり」と読みます。
何の必要に迫られてか知りませんけれど、この単語の説明を熱心に読んでいました。
ちなみにすこし後の方には「黙りこくる」という単語がありました。
何を知りたかったんだろう。

受験間近の女子高生にせよ、新しい言葉に手を伸ばすおじいちゃんにせよ、「霊送り」に何かを求めるおばあちゃんにせよ、勉強しようって気持ちがあることは、やっぱり、とても素晴らしいことだと思うのであります。


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稲葉 馨

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