馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2004年03月08日(月) 行きつけのてんや

日暮里の和民の前で、酔っ払っているおじさんが女の子を口説いていました。
たぶん会社の上司と部下と思われます。
お疲れーって飲んだ後なんでしょう。

かなり酔いが回っているおじさん。
女の子の方も酔ってはいるんでしょうが、まだだいぶしっかりしてる。

おじさんは女の子の気を引こうと必死。
でも酔っ払ってますからね、言ってることはあんまり要領を得ません。

そんな中でおじさん「今度別のお店行こうよ」と攻めます。
また飲みに誘うつもりのようです。
女の子は「そうですねー」とあたり障りなくいなします。
畳み掛けるおじさん「行きつけの店があるんだよ、ほら、ここ。てんや」と来ました。

ここで出すか「てんや」を。
日暮里のてんやは和民の隣にあるんですね。
おじさんは「今度…」と言いながらも足は既にてんやに入ろうとしています。
でもてんやさん、もう店じまい中。
あれあれ。

女の子を行きつけの店、つまりは自分のホームグラウンドに誘うのは至極真っ当な戦略であります。
でありますが、てんやはこの場合ハズレと言わざるを得ません。
お昼休みなら構わないんですけどね。

きっと良いおじさんなんだと思うなあ。
ちょっとがんばれ。


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稲葉 馨

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