馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2003年06月30日(月) バリューな葛藤

たとえばマクドナルドに行ったとします。

深刻な空腹ではなく、小腹が空いたという程度ですね。
おやつ感覚でほんの少し何かつまめればそれで良い。
うん、良い。

店員さんは若い女の子。
こういうところで出会う店員にそろそろ年下が増えてくる。
学生バイト、大いに結構。

   ◆

先ほども行ったようにお腹はそれほど減っていないわけです。
チーズバーガー1つもあればたくさん。
彼女に「チーズーバーガー」と告げます。
…が、彼女は動かない。

おそらくその沈黙はものの一瞬であったはず。
まばたき1つできるくらいの。
が、その間に「あれ、ひょっとして聞こえてないのかなぁ?」
「『単品? それでいいの?』とか思ってるんじゃないか?」
みたいな深読みをして、「……セット…お願いします」といっている自分がいます。
情けないなあ。

こういう店での単品注文がどうにも苦手です。
このへん、も少し図太くなりたい。
なんか申し訳なく感じてしまう。

「ハンバーガーのみ!」
「ポテトはよろしいですか?」
「けっこう! いくら?」
みたいなことを言ってみたい。
男らしいなあ。
そうかなあ?

   ◆

セットにしてしまったので、数百円余計に支払い、ポテトとドリンクがつきます。
ドリンクはアイスコーヒーにしてもらいました。

稲葉はコーヒーはブラックでも飲みますし、砂糖・ミルクを入れても飲みます。
味にこだわりがあるわけじゃありません。
その日の気分しだいです。
今日は疲れてるから気分パッチリさせるためにブラックだな。

でも店員さん、親切にガムシロップとミルクをつけてくれました。
「ポテトはいかがですか?」は言ってくれなくても良いから「ミルクとガムシロお付けしますか?」は聞いてほしい。
中には聞いてくれる店員さんもいるんですけどね。
まぁ付けときゃ文句ないだろうって感じで、初めからミルクとかくれる人もいます。

せっかく用意してくれたものを「要らんわ!」と突き返すのもなんなので、ありがたく頂戴しました。
かといって捨てることもできなくて。
いや、今まで捨てていたんですが、それができなくなってます。

こないだお寿司の弁当のガリ(生姜)を作っている人の記事を読んだのですよ。
そこに「ガリはお寿司からみたら脇役だけど、頑張って作ってるんだから捨てないで食べて」みたいなことが書かれてて。
ガリとミルクは違うのだけれど、工場で作業服着てミルク作ってる人が浮かんできます。
もうミルクを捨てることができず、ガムシロップとともにコーヒーの中へ。

も少し図太くなりたいなあ。

   ◆

結局コーヒーもポテトも美味しく頂いたから良いのです。
この辺はカラッとしてます。
そんな自分が嫌いではない。

でもやっぱりポテトが多くて、少しもたれたお腹をさすりさすり。
そんな自分が嫌いではありませんが、小腹が立つのは確か。

小腹が空いたときに小腹が立ちました。
そんなおはなし。


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稲葉 馨

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