馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2003年03月12日(水) 稲葉の教習所ライフ・6〜大学生のいる学科風景

『笑っていいとも!』の1時間の中でニュース速報が2つも。
東証株価8千円割れと
北朝鮮、地対艦ミサイル発射。
いやはやなんとも。

   ◆

さらりと社会を憂えたところで本題。
さらりと大学生を憂えてみようかしら。

先月から自動車教習所が段違いに賑やかになりました。
冬休みになった大学生が大挙して押し寄せたがためですねえ。

賑やかなるは別に良いんですが、実技の予約が取れなくて困る。
3月28日まで乗れません。
月末じゃん。
最後に乗ったのが3月8日。
20日も空いてる。
今月中に免許取得するつもりでしたけど、こりゃあ無理ですね。

3月頭にお芝居があって、しばらく1週間くらい教習所行かなくて。
で、その間、予約もしなくて。
したらこの有り様です。
要領悪かった稲葉が悪いんですけどね。
んー、大学生恐るべし。

   ◆

実技だけでなく学科の方にも変化があります。

マナーが悪くなりました。
なあんて言うと稲葉、オッサンみたいですが。
でもね、そうなの。

ほとんどが知らない人同士なので私語はありません。
目立つのは居眠りかですね。
ついで携帯電話の着信音。
2月以前には見られなかった光景です。

そんな光景見ていると「近頃の大学生はバカになった」と言われても仕方ないものがあるように思えます。
……なんか稲葉、本当にオッサンみたいですね。
いやだなあ。

   ◆

ただね、居眠りはちょっと理解できなくもありません。
教官の中には催眠術かと思うくらいに退屈な話し方をする人がいます。
そりゃ眠くもなる。
もちろん退屈を微塵も感じさせない教官もいますけどね。

あと曲者はビデオ。
1コマ50分のうち、前半は教官と教本(教科書)による講義。
後半は前半の内容に関するビデオ教材、という形式で授業は構成されています。

で、ビデオなんですが、教本でやったこととまったくそのままの内容なんです。
もちろん同じ範囲だから当然ちゃあ当然なんですが、にしても変化が無さすぎる。
その絵はさっき教本で見たっちゅうねん。
ていうのばっかり。

教本かビデオ、どっちかだけで良いんじゃなかろうか。
むう。

たまに役者さんのくさい演技に見入ったりしますが、それはちょっと違うかなあ。

   ◆

先日、「運転中、後部座席に乗っている子供に気が散ることもある」なんて説明がビデオでされていました。
そのシーン。

  お父さん、ワンボックスを快適に走らせる。
  子供、おもちゃをカチャカチャ。
  お父さん、バックミラーをチラッと見る。

まあ、ここまでは良い。

  子供、前の方に身を乗り出して
  「ねえパパ、ぼく、ママの所に行きたい」
  お父さん、顔を後ろに向けて「我慢しなさい!」

どうですか?
複雑な家庭環境を想像しませんか?
たかが教習ビデオになんてヘビーな設定を…。
これは閉じかけた瞼も開く。
そりゃ、子供にこんなこと言われた日にゃお父さんも運転どころじゃないでしょう。

   ◆

実は助手席にお母さんがいて、子供はお母さんに抱っこされたいって言ってたんですね。
でもね、ここに至るまでお母さんはまったく登場しなかったうえに
お父さんと子供を撮っているカメラマンの位置が明らかに助手席。
だから助手席には誰もいないもんだと…。
お父さんと子供しかいないもんだと…。

ま、授業が退屈でも居眠りはいけませんね。
授業は真面目に受けよう。
大学を終えた稲葉は、教習所の授業がとても楽しい。


【関連記事】
2002年11月27日『稲葉の教習所ライフ』
2002年12月4日『稲葉の教習所ライフ・2』
2003年1月18日『稲葉の教習所ライフ・3〜ひとつの正念場』
2003年1月23日『稲葉の教習所ライフ・4〜仮免学科試験』
2003年2月19日『稲葉の教習所ライフ・5〜路上教習』


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