馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2002年12月16日(月) 後期納会・べディック33代へ

後期納会というものは引退する3年生が主役なのです。
と同時に組織のトップに立って皆を引っ張っていくことになる2年生が主役なのです。
3年生に「お疲れ様」を言ってあげる会なのです。
2年生に「頑張れよ」を言ってあげる会なのです。

なのに、さ。

4年生の稲葉が3年生からお礼言われることになるとは思ってもいなかったよ。
まったく意表をよくついてくる奴らです。
べディックでもらった何枚目かの寄せ書き。
何枚目だかわからない。
1年前の納会では寄せ書き扇なんてもらってしまいました。
紛れもない、宝物ですね。

納会明けて、朝、家に帰ってベッドの中で、寄せ書きを読んでいたら…。

泣きました。

涙が止まらないって、こういうこと言うのかと思いました。
ひとつ読んでは涙を拭い、またひとつ読んでは涙を拭いで…。
ちいさなちいさな色紙なのに、読むのに何分かかったか分かりません。
泣きながらも睡魔は容赦なく、色紙を胸に抱いたまま寝てしまいました。

人を信じられなくなるほどに怖くなっていたのに、
言葉を信じられなくなるほどに弱っていたのに、
やさしい人のあたたかい言葉でこれほど慰められる自分がいる。
そのことに気付いたら、悲しくなって嬉しくなって。
彼らの言葉は嘘じゃない。

まったく。
主役のはずの後輩に元気付けられているようじゃだめですねえ。
どん底にいて、出口が見えたような納会でした。
いろいろなものが吹っ切れました。

   ◆

なんども言ってますが、べディック、本当に大きくなりました。
2年前の後期納会、つまり稲葉が新会長に就任したときですね、今年と同じ信濃路が会場でした。
でもそのときはあの部屋の半分は別の団体さんが使っててね。
しかも新3役(当時は3人いた)は机が離されててね。
後輩席がすごく遠かったのを今でも覚えています。

それが今年はひと部屋借り切ったうえに、新3役を島流しにするスペースも無かったしね。
稲葉の席のすぐ左にものい会長、右側には凪新会長らの3役。
目の前には新執行部衆、ずっと向こうの方に1年生。
稲葉の同輩や先輩に、胸を張って自慢したい光景です。

去年も今年も、執行部は1人1役なんですね。
すばらしい。
ものい殿たちが良い仕事をしてくれたからですね。

   ◆

口では言いませんけど、33代衆、たまらなく可愛いですね。
孫代も曾孫代も可愛いけれど、あいつらはやっぱり別格です。
ごめんね、1・2年生。
でもね、ほんとなんだ。

稲葉はかれらと一般部員として一緒に遊びもしたし
会長として引っ張ったりもしたし
OBとして見守ってもきたわけで。

所沢の部室で遊んだ日々、忘れられません。

お弁当作ってくれたことも
知らないくせにマージャンしたことも
一緒にPil撮ったことも
カラオケで見せてくれたダンスも
そばせんの味も
旧作上映会で見せた涙も
舞台で共演したことも
人の少ない総会も
鍋パーティーしたことも
叱ったことも
叱られたことも

全部大切な思い出です。

引退ですか。
そうですか。

大きくなりましたね。
べディックもみんなも。
ついでに稲葉まで大きくしてくれた気がします。
彼らには、「お疲れ様」も良いけれど、なによりも「ありがとう」を言いたい。

続く者の頼もしきは、去らんとする者における至高の餞別なり。
君らに後を任せることができて良かった。

ここまで受け継いでくれてありがとう。

「B.D.C.33代  どうもすいません」
稲葉の新しい携帯の裏に貼られているプリクラの文字です。
納会前にこんなの撮ってたんですね。
良い顔してますね。


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稲葉 馨

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