++ Nostalgic Diary ++
Written by : Kaori.Narita

 

贈り物

すっかり風邪をひきこんで、37〜38度を行ったり来たりする熱と格闘中の管理人です。
それでも仕事休めないのがつら――い(涙)
たとえばこの熱が重病の前兆だったりしたら、あの仕事から解放されるかしら……うふふ―――。

……なんて冗談にもならない話は置いておいて。
熱でぼーっとしてるから、そんなことばかり考えちゃうのかなぁ。


金曜日に38度あった熱を根性で36度台に下げ、土曜日は映画と観劇に行ってきました。

映画は「劇場版 相棒」です。
観劇は地元の劇団さんで、知り合いが出てるので友人と行ってきました。


「劇場版 相棒」。テレビシリーズは、仕事が遅かったこともあり、中途半端にしか見れてなかったのですが、水谷豊好きの私は行きたくてうずうずしておりました。
そこへトドメを刺すかのように、大好きなご本人が食わず嫌い王決定戦にゲスト出演されて。そこでいろんなエピソードを聞いて、ますます行きたい率UP↑↑!!
観劇する友人も水谷豊好きだったので、そのまま巻き込んで朝早くから観に行きました(笑)

以下、映画の感想です。
明確な表現は避けますが、ネタバレしてる箇所もあるかもなので、嫌な方はバックプリーズ。
大丈夫な方、興味ある方のみお読み下さいませ。



感想としては……水谷豊、格好良すぎです!!!!!(当り前
テレビシリーズお馴染みの面々が繰り広げる世界、やっぱり落ち着いて見れます。大きな安心感がありました。

水谷豊演じる杉下右京……得意のチェス戦大々的披露(笑)
チェスが出来る男は無条件で格好良い気がする……けれど、やはりここは右京様だから格好良いのだと思う。
食わず嫌いで話題になった「ガードレールひらり」は確かに鮮やかでした(笑)
ラスト近くの犯人との対面。いつも通り、犯人に対しても真摯な態度を崩さず、間違いは間違いと指摘する姿は、犯人役の方の空気とも相まって、とても大きな場面になっていたと思います。


寺脇康文演じる亀山薫……やっぱり映画でも体力場面は貴方担当なのね!(笑)
いえ、そこが大きな魅力であり、役割分担という意味でうまくハマっているのです。
たとえ、何だかんだで美味しいところを持って行くのが右京様だとしても、それでも隣にいてこその薫ちゃん!足で捜査して何ぼさ薫ちゃん!


事件の内容は、今の日本が置かれているメディアの流れを風刺した内容でした。
毎日毎日事件が起き、ついこの間まで報道されていた事件は、新しい事件に塗り替えられて、人々の記憶から消え去っていく。
その消え去った事件の中に、実は公表されていなかった事実があったとしたら? その事実と一緒に事件が葬られてしまったら?

重いテーマです。

この間まで、ミャンマーのサイクロン被害を報道していたメディアは、今では中国の地震報道がメインです。
でも、ミャンマーの人々の被害は消えたわけでもなく。
それ以前にも、ハリケーンカトリーナの被害、新潟地震の被害、チベット問題……。

新しい情報が氾濫する世の中です。
忘れることは神が与えた贈り物だ、との上官の言葉に、
覚えていることもまた贈り物だ、と右京が返していました。
記憶にも限りはあります。忘れてはいけないことを忘れてしまうこともあります。

それでも、自分に関しないことでも、意識的に覚えようとすること……忘れないようにすることは、確かに人間に与えられた贈り物なのだろうと思います。

……うん、熱のせいで意味不明な日本語になってる気もしますが、読み返す気力がないのでこのままUPします(笑)


2008年05月19日(月)