Beyond the Vail
いつかは来る日だと思ってました。 ただ、いざその日を迎えると……やっぱり抑えきれないものがありますね。
レイトショーで『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を観てきました。 もう泣くのは分かってたので、しっかり涙を吸収してくれるタオルハンカチを持って行きました(笑) ただ、不意に行くことが決まったので、ろくな心の準備が出来ず。あと1日余裕があれば原作をさらっとでも読み直したんですが……残念。
そんなわけで、以下は映画の感想です。 一応反転させておきますが、読みたくない方はバックプリーズで。
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冒頭からあっという間に始まる吸魂鬼の襲撃。このあたりで、もうすっ飛ばし感満載だなー、、、と思ってみたり(苦笑)
そして突然のお迎え。ってゆーか、何でお迎えメンバーにリーマスいないんですかッッ!! 楽しみにしてたのにッ!!!! まぁ、その後の騎士団本部でのシリウスとリーマスの2ショットに、しっかり萌えさせて頂きましたがっ。やっぱり二人が画面に一緒にいると嬉しくなりますねー。 その後、ハリーとシリウスが、しっかりがっちりと抱き合って再会を喜んでる姿にこみ上げるものがありました。
わふわふと喜ぶ足取りで駅のホームを歩くわんこに萌え(笑) 可愛かった……ナイス演技ですヨ、あのわんこ!!
それと、アンブリッジ役の女優さんは素晴らしかったです。 何がって、真剣に「あのババァ、死ねばいいのに」って観賞中に言わしめるほどの悪役っぷりというか、嫌味っぷりな演技でした。脱帽。 もちろん、嫌味っぷりではセブルスも負けてませんでした(笑) でも、あの人は憎めない嫌味っぷりです。学生時代も可愛かったし。本人はものすごく嫌がってますがネ。
そう、学生時代といえば、思った以上に学生時代の場面が少なくてショックでしたー……。あれじゃぁ、ジェームズが憎まれるほど最低なことしてたってなかなか伝わらない……ただのレベルの低いいじめっ子みたいでした。。。しかもシリウスとかリーマスとかハッキリ映らなかったし!! 「絶対真似の出来ないやり方で、はらりと髪をかきあげる」と謳われた仕草はどこへ!!!!!!(涙) おまけにかばうリリーも出てこなかったじゃんッ!! めそ。。。
さて、ここからは少し重い感想になりますが。
クリスマスに「ハリーに乾杯」とグラスを掲げる姿、「すべてが終わったら一緒に暮らそう」と告げる姿、そのシリウスの一つ一つの言葉や行動を見るたびに、涙が出てきて止まりませんでした。
クライマックス、魔法省の中での戦い。 原作ではベアトリックスとの1対1の勝負だったと思うのですが……映画はルシウスと他の死喰い人対シリウス&ハリーでしたねー。 共闘が見られて嬉しい反面、近付きつつあるその瞬間に身体が震えていたのも事実。 そして、横から投げつけられた死の呪文。 その身に受け、ハリーを振り返り、ハリーの目の前で、ふわり、とまるで最初からそこにいなかったかのように、まるで今までの姿が幻だったかのように薄れゆく身体。
そして彼の姿はベールの向こうへ。
静寂。 静寂の向こうで、叫ぶハリーの姿。必死に押しとどめるリーマス。 どれだけの想いを込めても、この瞬間に味わった喪失感や悲しみは言い表せません。語り尽くせません。
2人とも、やっと見つけた、やっと取り戻した心の拠り所を失って。 私は、誰よりも幸せになってほしかった人を失って。
泣いて、泣いて、それでも足りずに泣いて。 嗚咽をこらえるのに必死でした。少しでも流されたら声を上げて泣きそうでした。 終わった後、観終わった達成感なんてありませんでした。 ただ、ただ、心の中がぽっかり空いてしまった感覚だけがありました。
正直言えば、映画を観るまでは、なんだか最終巻でひょっこりと復活をしてくれるんじゃないか、なんていう淡い期待もあったりしました。 原作で明確に死体という結果があったわけではなかったので、もしかすると……と。 でも、いざ映像を観ると、そんな期待なんて打ち砕かれました。 彼は身体さえも残せず、ただ「死」という結果のみ残して逝ってしまいました。その残酷さに、また涙が出ました。
でも、もし身体があって、お墓を立てたとしても、そこにきっと彼はいないでしょう。 とある歌ではないけれど、きっと風になって、光になって、ハリーの傍に居続けるんだと思います。 そしてジェームズとリリーと……大事な大事な息子の成長を見守っていくのだと思います。
この世界に生まれてくれてありがとう。 私を含め、皆に数え切れない感動をくれてありがとう。 そして……お疲れさま。ゆっくりと、おやすみなさい。
夜空で一番、輝く星の名を冠する貴方へ。
追伸(最終巻ネタバレ有)
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リーマスがそっちへ行くときは、皆で温かく出迎えてあげて下さい。セブルスと顔を合わせても、少しはお互いの健闘を称え合ってください。そして……やっぱり悪戯は忘れないで下さい(笑)
2007年08月04日(土)
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