2003年05月20日(火) |
城山三郎『部長の大晩年』(朝日文庫)読了。 |
今週は、城山三郎特集ときめてできるだけ読むことにした。なぜこの人かの理由は最新エッセイ集『この生命、何をあくせく』(講談社)を読み、気に入ったからというところ。 もちろん、突然、ではなくこの二、三年気にかかっている人でもあった。 個人情報保護法案反対の件でしっかり意見を述べている人という良いイメージもあった。 この本は、俳人の永田耕衣についての長編評伝。 型破りなその俳句の評釈とまでは言わずともその背景にある事実や出来事とともに紹介されるので味わいが格別である。 淡々とした描き方は、極力客観的になろうとしたもので、多分、耕衣の生き方とその俳句を印象づける面で効果を上げている。
城山三郎特集週と書きながら次に手にとったのは、山田詠美の最新作であるのは、なんでだろう。 第二章まで読んだ。まずまずの面白さ。
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