読書日記

2003年02月24日(月) 宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー(上)』(角川書店)

宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー(上)』(角川書店1800円2003年3月10日初版発行p630)

大部でかさばる一冊である。悩める十一歳の少年が、困難な旅に出るファンタジー。
「R・P・G」というタイトルの小説を書いた作者が本格的なRPG小説を書き上げた。
ゲームを完遂するのと同じくらいの時間を読者に経験させるためにはこのくらい膨大な分量が必要だった。
読み始めたら日常生活の中で折りに触れて主人公ワタルやミツルのことを思い出す、あるいは思いを馳せる。
宮部みゆきは本気で別世界の構築とエンタテインメントな展開を志したようだ。


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