読書日記

2003年02月19日(水) 永江朗『消えた本、残る本』(編書房)

永江朗『消えた本、残る本』(編書房1600円2001年2月10日初版第1刷発行p250)

この著者の本は勘所が明解なのでいつも面白い。分かりやすいだけでなく楽しく読めるのはなんでだろう。紹介にとどまらず著者の批評意識が感じ取れるからだろうか。
評された多くの本の中でちょっと気になったのは、『リストラと能力主義』(森永卓郎、講談社現代新書)で、「日本のリストラは、(中略)実は会社優先を残したまま能力主義を導入するというとねでもない方向に向かっているという。」(p105)と紹介している。
以下、目次の紹介
第一章 消える本、残る本(本のありがたみが減っている、本の贋金化、残る本とは)
第二章 どうしてこの本は売れたのかーベストセラーを解読する
第三章インタビュー 永江朗が語る<書評について>
第四章うわさの個性は書店。第五章フリーライターという仕事
あとがき
、という具合で、具体的に目配りが利いている。


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