読書日記

2001年09月01日(土) まだ「古着屋総兵衛影始末 異心!」、FM Air−Gに目黒考二が登場。

まだ「古着屋総兵衛影始末 異心!」、FM Air−Gに目黒考二が登場。
 佐伯泰英の「古着屋総兵衛影始末 異心!」は224ページまで進むのが精一杯。野暮用が多過ぎる。
 「鬼平」と似ているところを一つ考えついた。人と人との固い絆が総兵衛一族にもあり、それを省略せずきちっと描いているのだ。例えば、大黒屋の小僧駒吉の元服場面を丁寧にかつその場の雰囲気が伝わるようにしっかり描いている。いわばファミリーの中の結びつきをどう感動的に扱えるかが「鬼平」的かどうかの分かれ目なのである。と、書いてきて、独創的な考えではないなとは思う。
 それにしても「古着屋総兵衛影始末 異心!」は面白い。面白過ぎて時々気分が虚構を受け付けなくなるという症状が現れるほどだ。ぴたっとはまる気分の時に読まないと意味がないのが娯楽小説の一つの特徴である。

 車の運転中にラジオを聞いていたら本が話題である。聞き耳をたててみた。「トラベリングブックス」「旅する本屋」その次のゲストは目黒考二・・・。その次が徳間書店の・・・・。目黒考二氏は新古書店や図書館と出版の現状について述べていた。やはり出版社は目先の利益しか求めていないのか、なるほどと聞いていて思った。
 声がはきはきしていて聞き取りやすかったので、あれっと思った。もう少しゆっくりしゃべる人ではなかったかと意外の感。


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