人間に、なりたい。
『パルムの樹』 〜映画館 【Repeat . 4】 ・2002年3月 〜DVD ・2002年12月
構想7年、制作期間3年半。 当初はTV作品としての企画が 諸々の事情により オリジナル劇場用アニメーションになったようです。
その為か途中端折られた感が無きにしもあらず。 説明もちと足りないかな。
しかぁし 映像のクォリティの高さは一見の価値ありです! デジタルではなくセル画作品なんだけど もうため息が漏れるほど。 背景も美しすぎる。 スクリーンの大画面で観れて本当に良かった!!!
音楽も美しい。 ハラダタカシさん 不思議な電子楽器「オンドマルトノ」という楽器が多用されています。
新居昭乃さんの歌う テーマソング・挿入歌も美しい。 劇中のテーマソングの流れ方が良いのよ。
音楽担当のハラダタカシさんも歌っておられます。 初見では気付かないかも。
この作品は 「万人向けではなく、人を選ぶ」 と言うレッテルを貼られたようです。 登場人物が皆 心に傷を負っていますからね。 精神的な物語ですから。
やっぱり 「風の谷のナウシカ」や「アキラ」の名があり キャッチコピーやら作品の紹介文が 「ピノキオのような話」で 冒険活劇を彷彿とさせるものだから
観に来ていた観客が 退場するのを何度見た事か・・・・。
パルムが旅立つまでは 訳わかんないだろうし ストーリー・音楽ともに暗いです。 でも パルムが完全覚醒した後は 結構 冒険活劇っぽくなるんだけど それまで皆 我慢できなかったようで・・・・。
結局 観客数が伸び悩み 2週間で公開終了しちゃったのよね。
しかしこの作品 もう私の琴線に触れ捲くりっ!
公開時期2週間しかなかったのに4回も観に行きましたから。 まだ続いていたら いったい何度観に行ったの!? DVDも繰り返し観てますよモチロン!
パルムの樹サイトさんによく行ってました。 おかげで 実際の撮影素材の「背景付きセル画」購入する事が出来ました。 おまけで 連続動画16枚付き!
劇場によっては 観に行くとセル画貰えたんだよねぇ。 羨ましかったよ・・・・。
*・*・*
『パルムの樹』コミック 〜漫画・なるもみずほ (角川書店) 「映画パルムの樹」のその後の未来らしいですが 映画が好きな人は肩透かし食らいます。
*・*
『パルムの樹』小説 〜著・みづきゆう(富士見書房) う〜ん。 可もなく不可もなく? なんか微妙な気が・・・・。
*なかむらたかし監督コメント*
パルムと言う木の人形の、 未分化で混沌とした魂が<自分>の存在の希薄さに脅えながら、 それでも懸命に人々のせつない精神の中を旅して行く姿は、 現実を生きるボクたちの、 人としての魂の行方を求める姿であり、 だからこそこの物語は、今、必要なのだと確信しています。 と同時に、見る人の心の鏡の深さによって、 その価値は生まれると信じています。
|