xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2005年02月03日(木)

冷え切っていた

 布団の中で夫と眠る。私があまりに寒がるので夫はその暖かい体をぴったりと私に寄せてくる。そうして熱でもあるかと私なら思うような手のひらで私の腿に触り、冷たい、と少し驚いたように呟いてエロティックな湿り気のない暖かさで規則的にさすってくれる。私も自ら確かめてみるが、腿は見事に冷え切っていてひんやりとしている。
 昔からそうだ。自分でも気づかないうちに芯から冷えている。
 こうやって書いていて、ふと、こんな同じようなことを別の日記に書いていたことを思い出す。その頃に暖めてくれたのは別の人。そういうこともあったねと、思い出すことすら少なくなった別の人。あの頃は、本当に常に冷え切っていた。どこかを何かを求めながら、しんしんと冷え切っていた。



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