2002年07月08日(月)
凡人の心得
グランドで同僚達が,Dさんに(強引に)誘われてキャッチボールをしている.こちらの部署の参加者は仲がよく,結局楽しげにボールを投げていた.Dさんの位置はちょっと微妙なので少し不満?なご様子. 彼らが仲良しなのは同じ部署である私にとってはありがたいのだが,もう少し輪を広げようって,な.少し子供っぽいところがあるから,なんだかんだで夢中になっているのだろう. ボールを受け止めることが不得手な私は,「マネージャー位置」で空をぼんやり眺めていた.どうせ少し眺めているだけのつもりでついてきたし. それにしてもきれいな,宵闇にじわじわと移りゆく空.
彼らをグランドにおいて,自分の棟に戻りつつ聖歌を口ずさむ. カトリックの学校に通っていた頃からの癖.
今日一日の作業がうまくいかなくて疲れだけが残ってしまった.取り返せる事ではあるが,単に一発で成功しなかったのが悔しいだけ.少しふてくされている. 同期の同僚君は何でもできる.あんたはスーパーマンだよ,ってなくらいに. 彼の横にいて,少し焦る.大学院の頃から知っている.完全な能力の差をよく知っている.肉体労働も頭脳労働も,様々な方面で. 社会人3年目の恋人は,会社という場所はスーパーマンが一人いればいいってものじゃない,と落ち込む私に言う.そうなんだろう.そうなのかもしれない. でも,焦る.少しだけ特殊な場所にいることをわかっているから,余計に. 期待されていることが,どれだけ大変なことかわかっているから.
速攻の成果と成長を期待されているわけではないこともわかっている.だからコツコツと仕事をするだけ.覚えるべきことを一つずつ覚えるだけ. 手に入れよう,必要な技術を.それが最初にするべきことだ.
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