xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2001年11月30日(金)

明るく透明に空間を隔てる境界面でもって

 もう11月も終わる.
 風が強いらしい.窓の外を見ると,並んでいる銀杏の木々から黄色い葉がぱらぱらと落ちていく.あれは千鳥だっけか?遠い昔の授業の記憶を呼び起こさせる光景.
 冬になる.


 論文の〆切もカウントダウンを始めるようになる.頭痛.

 自分の気分の浮き沈みの原因を知っている.仕事がうまく進まないから,ただそれだけ.あと数ヶ月もない時間に焦らされているだけ.
 進めば軽くなる.やるだけだろ.



 姉と一緒にカードを購入した.ユニセフのカードである.支払ったお金の一部は寄付に廻るのではなかったか.気に入ったカードが買えて寄付したことになるなら,なんとなくお得な気分だ.
 シンプルな,でも洒落たカードを選ぶ.
 クリスマスにはボスと助ボスと元ボスにこのカードを送ろう.



 最近のBGMは再びスピッツで,といっても持っているCDが少ないのでずっと同じモノを聴いている.
 7枚目のアルバムなのか.『インディゴ地平線』を今は繰り返している.この中のある曲の歌詞が気になっている.多分リズムも好みなのだろうけれど.

 自分が今,寂しいことを知っている.

 穏やかに穏やかに,ただ寂しがっている,それだけだ.だからこのフレーズが,切ないわけでも哀しいわけでもなく,ただ気になってしまうのだろう.
 強い風の音を聴いている.高い空を見上げている.
 明るく透明に,一人でいる.




 珍しく寂しいと伝えると,そちらは昼間だというのに電話をくれる君.
 だから,そんな言葉は零せない.もう伝える言葉でもない.なのに電話をくれた君の声はとても柔らかく,嬉しく思う自分がここにいる.
 間にある感情はなんだろう.もうその種類はわからなくなっている.なんて混沌とした,曖昧模糊としたその形状と色.溺れて窒息してしまえばいいのにと,ふと思う.



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