2001年11月20日(火)
足下の影
友人に送ったメールが余りにも美文なので一人悦に入っている.内容は単に愚痴で,まあ要するに自己満足なのだけれど,書きながら自分の感じているコトがなんとなく見えてくる. 言葉にするコトは,それまで形のなかったものに輪郭を与える.もちろん,それが悪い方向に働くこともあるけれど. ワタシは把握したい.自分の見ているモノを.感じているコトを.考えているコトを. それが自分を果てのない場所に立たせることになっても,それは仕方ないことだと受け入れるから.
ワタシは取り残されている. そこがカラッポだったことなんて知っていた.虚飾にまみれた場所だなんて自覚していた.似て非なるモノを後生大事に抱えて座り込んでいる自分をずっと見ていた. わかっていた.それでも他にどうすればよかったのだろうか.
足下にある影は消えない.光があたればあたる程,影は濃さを増してその存在を確かにする.暗闇に堕ちてしまえば見えなくなるけれど,少しでも光を欲しがると,その瞬間,地面に影があるのを見ることになる. 影は離れない.それは仕方ない. この不信感も蔑視している世界の一部も,嫌悪する自分も丸ごと抱え込んでいかなけりゃならないことを知っている.いや,自覚させられている. そしてそれは多分,人々にとって等しく起こるコトのように思う.
自覚的に生きていく努力.果てのない場所.気味の悪いくらいに抜けた青空. 誤魔化しのきかない輪郭.「本当のこと」と問い続ける終わりのない禅問答.
掴めないのは地面の影.
シゴトを恐ろしく真面目にこなし,それはもう夜中まで分析してしまうくらいのマジメさで,そのせいで寝不足のまま直接大学に登校.この勢いで研究ができればいいのに. 自分のコトになると雑音が入ってくる.性格のためか?
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