2001年09月09日(日)
感情を誤魔化さずその本質だけを取り出す作業
モスを出たら雨が降り出した.
来るときにも少しだけぱらついて「ああ傘を持つのを忘れて失敗したな」と考えていた.けれど長く続くような雨ではなかったし,だからこそゆっくりと昼御飯を食べて,雨が降っていないことを確認して出てきたのに. どうしてワタシが外に出ると雨が降り出すんだ? 店にもう一度入っても空席はもうないことを知っているし大学に早く戻りたい.仕方なく小走りで雨の下に出る. すぐに止むだろうとも思ったけれど,雨足は強く,軒下でいらいら待つ気分ではなかった.雨は好きだけれど眺めていられる気分というものがある. かなり濡れて大学に着く.警備員さんと微笑んで挨拶を交わし,部屋に入って乾いた服に着替える. 外を見ると晴れていた. ちきしょう.
…と雨女ぶりを発揮しておりました昼下がり.
大学に泊まったのだけれど夜中なかなか眠れずにいて,起きたのは昼前だった.眠いな,と思えたので作業を終わらせて眠ったのに横になると眠れない. 起きてメールを確認した後,すぐに奴に電話をする.電話をしたいとメールで伝えてあったのだ.別に特に用事があるわけでもなく,なんとなく. 向こうは夜中.起きていた奴と20分程会話する.
その一言に全力でかけているから悪いんだとわかってはいるが,性癖はどうしようもない.もう少し成長すれば大丈夫になるのだろうか. そんなことを考えながらモスにいたのだ.
味わいもせずにポテトを食べつつ読んでいたのは枡野浩一の短歌集.本棚に入れっぱなしだったからという素敵な理由だが,短歌は好きなので何度読んでも問題はない. 文字のリズムを追いながら情熱的でないとできないことだとつくづく思う.
ワタシには多分,短歌はできない.
別に感情がないわけではない.ただ,決められた文字数で世界を構築するのには歌いたいコトを純化させてその本質のみを出すようなことが必要な気がする. そのためには自分の感情を誤魔化せない.もしくは打ち消せない. 嬉しいことも哀しいこともそれをがつっと捕らえて放さずイヤでも見つめて言葉にしなければならないのではないか? (全て「イメージ」で語っているが)
ワタシはきっつい感情を抱えてなどいられない.抑える方向に色々と考え出す. 哀しいことがあったら「それ程でもないだろう」と思えるように客観的なフリをして原因を探す.辛いことがあっても同様.嬉しいことはさすがに素直に受け取るが,それもまた理屈をこねる. しつこいんだな,つまるところ.
日記は基本的に素直に書いているのでかなり感情的だと思う.ていうか書けないことを書く,という方針でいるのでがっつがつに感情的だろう.自分でも後から削除したろか,と思うことがしばしばだ. でもそういっただらだらした文章を決められた文字数にすることを考えると気が遠くなる.書き散らかして吐き出した感情を見つめ直して歌まで持っていくなどできやしない.
………だんだん,何が言いたいんだか不明になってきた. まあ単に,雨に降られて愚痴りたかっただけなんでござりまするよ(しかも晴れやがるし).
考えてみたら,そろそろ感情が不安定になる時期でございましたよ.それはホルモンバランスの関係で. なーんだ,仕方ないじゃん.リズムだよリズム. それで安心したところで研究が進むはずはないのだが,とりあえず逆立っている自分をなだめて論文に目を通している.
***業務連絡*** 過去の日記を編集しました.読みやすいかどうかは別問題. しかも途中までしかできていませんの.少しずつ編集していたけど進まないので発作的にのっけてしまったのですね.いやん.
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