2001年08月27日(月)
傷
傷のハナシ.
わかりやすい「傷」というものがあるとする.誰から見ても「あー痛いね」というような,そんな傷だ.当然,それを本人も「痛いなあ」と感じているわけで,誰から見ても「これは傷である」ということを自覚しているわけで. そんな状況.
自分の持っているコトを人に話すということは,間に親密さが生まれることになる場合が多いだろうけれど,話した事柄が「傷」であった場合,そこには別のモノも生じる気がするのは気のせいか? ある種の力がそこにある.不幸自慢のつもりはなくても,それでも.
「私はこのような傷を持っています.痛いです.辛いです」 (ここへ全てから逃げていないか) (他人はそれに対して何も言えないんじゃないか) 「こんな私にそんなことをなさるのですか」 (そんなコトをいわれたら相手は沈黙せざるを得ないんじゃないか)
どうだろう. このままだと,いつまでたっても傷は腐ったままなんじゃないか?
甘えるな,と言っているわけじゃない.傷は痛い.じくじくと忘れた頃に痛む.忘れられなくても痛む.どこまでこの痛みを引きずるのかと考えただけで気が遠くなりそうな,そんな傷はある. 抱え込んで生きていくしかないこともある. ただ,他の辛い事柄に対しては傷を理由にしたくない.傷を理由にする度に,どんどん深みにはまりそうな気がするんだ.たとえ傷が一因だとしても,他にも辛いことの理由はあると思う.
歩く術なんて忘れた 明るい方向は見失った それでも進んでほしい.進みたい.血が止まらなくても.傷がふさがらなくても. 負の力だけは持ってほしくはないし,持ちたくはない.
立ち止まっても,うずくまっても,自暴自棄でも. そういう時はあるだけで,進める時もあるのだと思いたい.
誰だって傷は持っているのだから.持ったまま日々を過ごしているのだから.
………と. 真夜中に考えてみたことよ.ぐるぐると.ぐるぐるぐるぐる. でもお終い.本日の実験の準備をしないといかんのですよ.アデゥ.
で.一日を終えた後の「夜」です. 実験はどうにか. こんな細かい作業をしているのかとボスと奴を尊敬してしまいました.だって,マジで細かいんですぜ.いやホントに. 奴が「実験屋」として信頼されるのがわかる気がしたですよ.
上につらつら書かれておりますが,夜中に考えたこれは誰に宛てたわけでもありません.ただ思っただけござりますよ.誰を励ましているわけでなし,誰を責めているわけでなし.
終わったので,これから帰るのです.
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