| 今日もよくダレてます | |||||
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| 2005年11月04日(金) |
| 3日は私にはいやな思い出しかないので 父の粋なはからいが偶然その日だったことでよかったと思った。 父は覚えているのかいないのか。 私の結婚記念日だ。 結婚すると決まってから、大モメの日々だった。 何日か候補の上がった日取りがあったが 元旦那が、二人にとって忘れられない日にしようと 文化の日、これだったら、忘れないと言って強引に決めたのだった。 一年目の記念日は結婚式場からの招待があってディナーに行ったが 不機嫌な夫(外出も外食も嫌い)を目の前にしてのご馳走はまずかった。 二年目の記念日、もう私自身忘れていた。 息子を育てつつ、仕事をして、夫も手間がかかるし、機嫌が悪いと 当たられるわけで疲れ果てていた。毎日をこなす、それだけの日々だった。 息子がまだ赤ん坊だったから、なおさらだった。 その頃はアパート住まいをしていた。 電話がかかってくるそれだけで、夫はイライラする。 例えそれが自分の実家からだとしても。 電話のコール音がして、私はビクついたのを覚えている。 とにかく早く電話を終わらせようとそれだけ考えていた。 相手は、父だった。 どうしたの?と聞くと オマエ今日は結婚記念日だろう。がんばったな。おめでとう。 少し酔っ払った父の言葉。 その言葉で、私もやっと気づいた。 後ろでだんだんピリピリしてくる夫の機嫌が気にかかる。 いつ怒鳴られて電話を切れと言われるかと、ビクビクしながらも うれしくて泣けた。 父からこんな言葉をかけてもらったことはないからなお更だった。 あれから16年もたったんだ。 父と一緒に船釣りをしながら 隣のおぢちゃんとバカな話をして、釣りを楽しんで。 おぢちゃんが言った。 ほうら、こうやって楽しんで、嫌なことは忘れてまた明日からがんばろう みんな、それぞれ苦労はあるが、そうやって生きていると。 父が私の姿を横で見てどんなに悲しんでたか、わかるかい? オレもそうだ、明るい私を知ってるから、悲しい顔はもう見たくないよと。 私、愛されてるんだなあ。 海風に吹かれながらそう思った。 父は私に何を構うわけでもなく、自分の釣りをしている。 おぢちゃんは目配せをして、ね、がんばろうぜぇと言う。 私はその日を腹の底から笑い、楽しんだ。 |