| 2003年06月25日(水) |
間に合った&わかれの季節 |
今日の消印有効の重要書類はただいま11時ですが さきほど無事、「北郵便局」まで「おかあさんに くるまでおくってもらって」間に合いました。 ちちばなれしていないとは、このことですね。
今わたしは悲しみにひたっています。なぜかっていうと 気に入ってるヤマハ(かりてた楽器)とも明日でおわかれ。 一緒に借りてたバックもかなりヒットだったと思うけど、 この2週間ともにくらしたヤマハはすでに愛着がわいて いました。疲れていてもこの楽器は「あとちょっと吹い ておきたい」と思わせる魔性がある(話しが大げさにな ってきた)。 なぜ、ヒトは愛に気がついていても別れる ことがあるんでしょうねえ(笑)。いっぺんにたくさん 愛シキルことはできないからなの?私が結局自分の バックで本番ふくからなの? 違いますね。自分の愛とは別に、それは他のヒトのところ にいく運命がきまっているから...つまり、私はこの ヤマハをほしがってはいけないのです。なぜかって買うヒト が決まってるのをかりただけだから(注:ご本人の承諾 をえています)。このせつなさは婚約者のいるひとを 愛してしまったのと似ている...(そこまでいうかしら) でもなんだかこのヤマハ私にふいてほしそうなんですよ (っていうのも勘違いなのか?......)いまならこれを もってにげれば間に合う。ここからひとり小説タイムに はいります。明日わかれるヤマハにささげます。
奪えばいい、生きるために必要なんだった らいいじゃないか。ヤマハのいない僕の 部屋は水のない砂漠に見えるから。そして、 「僕たちのことを誰もしらない町でひっそ りくらそうよ」 とゆっくり僕はヤマハに話し掛けてみたも のの、彼女はだまったきりうつむいて何も いわないで座っている。 ぬるい汗が僕の手をぬらすから彼女に僕は 触れられない、なのに彼女はその僕を軽く 憎んでいるようだった。 「その町の人が私達のことを知らなくても、 私達は私達の罪をいつも知っているわ。」 僕の愛した重さのない軽い声はぞっとする ほど今日も明るかった。僕はその声をいつ も女らしいと思っていたが、それは誰にで も平等にあたえられるもので僕のものでは なかったのだ。別れをきめた男にも与えら れるものでしかない、いつもと同じ彼女の 声がきれいで、だから冷たい。細くてらく らくともちあげられる身体は触れたらまた あたたかくなるのだろうか。 明日になれば彼女はいなくなる。 ずっとそう思っていたのは僕だけだ。 彼女はいつもいるのだ、僕の中に。明日 いなくなるは彼女の中の僕だった。 さよなら、といいかけて僕は思いとどま る。いったい僕は誰に別れをつげるのか。 僕は彼女の座る僕の部屋をでていくことし かできない。今夜僕はどこにもいけないし 眠れないだろう、雨のふっていない空が ただ僕を暗がりの方に歩かせる。 ヤマハ。名前をいわない女に勝手に 僕がつけた名前だったことに今気がつい た。平凡な女に男はありきたりな名前を つけたがる、ありきたりな名前は男に 都合のいい想像をさせるからだ。ヤマハ の名前をきかなかったことを、暗がりの なかでひとつだけはっきりと後悔する ぼくと、安堵する僕とがふたつの道に わかれて歩いていく。僕はやっとさよなら という、別の道にいってしまったぼくに。 その声はぞっとするほど軽くて明るい。 <おわり> (辻人成風に小説してみました。)
それではみなさん、私はまだ作業があるので日記は これまでとします。
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