ことのは

2003年09月16日(火) ユメノマエ*03年9月

手に入らないと思っていたものが
いきなり現実になってしまった
心の準備は全く出来ていなくて
否定の言葉を待ち続けていた

世界は一変した
昨日までの私とは
まるで別人
不安 焦り 苦しみ 葛藤
憤り 切なさ 自己否定 諦め
それら負の感情はどこへ消えたのだろう
はたして
ここに居る私は
「本当」の私なのだろうか

完全に思えた貴方が
困惑の表情を浮かべた
初めて目にする表情 しぐさ
それらはすべて
私だけに向けられたもの
これ以上ない幸福感に満たされてゆく
信じられない
貴方が大好きだと叫びたい
しかしまた
貴方の思いもよらない行動に
一瞬にして 押しつぶされた

 やっぱりオトコノヒトなんだね

悲しい
心の距離を縮めたかった
私の気持ちを分かってくれていなかった
私が今までどんな気持ちで
貴方の返事を待ち焦がれ
貴方のことを想い
見たことのない人達に嫉妬し
近づけない距離を感じていたのか

 オンナノコは心が大事なんだよ

涙があふれた
嬉しさと悲しさでぐちゃぐちゃになった心かから
3年分の想いが噴き出したかのように
言葉に出来ない速さで
ありとあらゆる考えが
頭の中を駆け巡り
貴方を憎んで愛して
切なくなって穏やかになって
身体は硬直したまま
そして何も考えられなくなった


少し落ち着いてみると
ふと 一つの疑問が浮かんでくる
今度は貴方が焦っているの?

周りを見回すと
結婚や出産が現実になって
自分もそろそろ考えなきゃ
そう言えば
なんとも都合の良い存在=私
がいたんだっけ
女子大生という付加価値もついてお買い得

そんなこと
思ってないよね?
だとしても
結婚なんて4年も先の話
彼女のいる安心感?
そんなものあげられるかなぁ
それともカラダ?
冗談!それはありえない


次に会うときには
落ち着いて話しましょ
指先から触れ合って
抱きしめて
今までの私の気持ちを
全部ぜんぶ伝えてしまってから
貴方の気持ちを
全部ぜんぶ聞かせてもらう
それから
ゆっくり・・・
私は焦ってない
3年も待っていたんだもの
時間をかけて
ひとつずつ
幸せを手にしたいの

待っていた私の苦しみを
貴方にも味あわせたい
そんな残酷な気持ちさえもっている

恋愛はまだまだヘタだけど
夢の前に
言葉を綴らなくても済むような
深い眠りに落ちたい
貴方の腕に抱かれて

そんなことも
もはや夢ではなくなった


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