雑 記
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2018年09月08日(土) 本の話

少し前に、大変ツボなヤツを発見しまして。
畠中恵さんのしゃばけのシリーズ。
時は江戸、廻船問屋兼薬種問屋の若旦那と妖の面々が日常の様々な謎解きをする……ミステリーとも言えそうなお話。
この若旦那、恐ろしいほどに体が弱く、人生の大半を寝て過ごしているという変わり種な主人公です。
寝起きしている離れには、妖、付喪神が集まって、それはそれは楽しそうなんですよ。
キャラもそれぞれしっかり立っていて、PLの嗜好にはまっている(笑)
滝田ゆうさんの挿絵もまた、良くて。
PLは、鳴家が可愛くてお気に入り。

ミステリーとしても面白いのだけれど、この物語って、時を超えた思いが根幹にあるんです。
若旦那の祖母と祖父は、何百年も時をかけて結ばれるというのが、あって。
祖母が妖で、最初に出会った時に添えなかった祖父が生まれ変わる度に探し続けていたという強い思いが繋がっていくんです。
妖は寿命が長いので、若旦那には先立たれるわけですから。
一生を共に過ごした妖たちが、孫である若旦那の生まれ変わりを探すんです……とは言え、若旦那が主人公ということがあるのでこの話はひとつしか出てこないです。

あまりに鳴家が可愛いので、ラインスタンプまで買ってしまったわ(笑)
今、図書館で最新刊を貸し出し申請して順番待ち。


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