雑 記
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2017年05月01日(月) |
特別徴収官略してトッカン |
高殿円さんのトッカンシリーズ三作一気読みしました。 税務署の徴収官が主人公のお仕事小説ですね。 PLは、何かを極める物語や特殊な世界の話が大好きなので、楽しめました。 税金を滞納するとどうなるか、よぉぉぉく解りました(笑) そうか、公務員だけど優秀であれば高卒から偉くなれる職場なのだな、と何か違う方向で新発見。 優秀であれば、っていうのはとても大事なんでしょうけどね。
デキル男、特別徴収官鏡付きになったどちらかと言えば優秀とはいえない主人公の成長物語、的なお話? 的、を付けたのは、そこは勿論外せない部分ではあるのですが、主人公が関わる滞納者を通して、現実を見せつけられる側面もあるから。 だからと言って、堅苦しくなどなくて、読みやすくて面白い。 タメになる娯楽小説?みたいな。 上司に罵倒され、滞納者に恨まれ、さまざまな試練を乗り越えて成長していくんですが、すんなりとはいかないのがやっぱりね、と。
滞納が発生すれば、財産を処分してでも支払わなければなりません。 人々の苦悩を前に揺れ動く主人公の心境には共感するものがあって、登場人物に感情移入するPLは引き込まれるしかない(笑)
それと、脇を固める登場人物が個性的で飽きさせない。 上司の鏡がアレな男なので、友人や同僚、上司に至るまでやたらノリの良い人々が集まっていて、彼ら一人一人のスピンオフもさぞや面白いんじゃないかと(笑) 残念ながら、続編はないみたい。 読みたいなー
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