道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
後悔先に、とはよく言ったもんで。 いつもはぺらっぺら滑るのに、肝心な時に役に立たない我が舌よ。 余計なことばかりに話が逸れて話がどんどんわけわかめになった。
頭がパンクしそうになると、決まって私は別れ話を持ち出す。 かけひきのできる女の人が最後の切り札に使うアレですよ。 切り札を初手から出すあたり、そもそも負けは決まっているんですが 別れたくないのに、言った手前引けなくなってどんどん一人で 話を先に先に進めてしまう。
相手は冷静なので、「何でそういうことになるのか」と 困った顔をするのだけれど、私がヒートしすぎて支離滅裂を語りだすと 仏像のようにいつもは穏やかな表情が、ふと見ると アシュラマンの怒りモードみたいな凶悪な顔つきになっているのに ビビリが入り、ますます後に引けなくなってしまう。
こんなおっかない顔もさせたくないし、そもそも困らせたくなんか ないんだけど、なんでこうなっちゃうんだろうか。
相手の意思を尊重してると私が自分の首を絞めるハメになる。 仲直りしても問題が解決しない。どうしようと思ってたら だんだん考えるのもイヤになってきた。
会うの、怖い。 ゆうべの夢で決定的にフラれるシーンを見て飛び起きて目が覚めた。 せめて夢ではいい夢みさせてくれマイ脳。
長井に行く途中検問をやっていた。 飯豊で殺人事件があったらしいと聞き、ビビる。
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