小学校の入学式。スカートにタイツという、当時の私には拷問とも思えるいでたちで、母に腕をぐいぐいとつかまれながら、引っ越してきたばかりの山形の住宅地を駆け抜けた。入学式に遅刻寸前。気分は最低で。タイツの感触が、まとわりつく春の風が気持ち悪くて母と二人、この町を駆けた。小学校にタイツ姿の子供が駆ける。微笑ましくその姿を見送る。