
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
思春期の子供でもあるまいに、私は自分の父親が嫌いだ。
私と父の間にある溝は深い。
嫌なところばかりよく似ている。 だからお互いどうしていいのかわからないのだ。 26年も親子をやってきているのに、 私は父との距離をつかめないままだ。
高校生の頃、私は父親を殺すことばかり考えていた。 物騒な話だが本当のことだ。 大嫌いだった。今は、あの頃ほど嫌いではないが、 嫌悪があることに変わりは無い。
ふと、ふとした折に、父との会話に穏やかなものを感じて、 私はつい期待してしまう。
私たちはもっとわかりあえるのではないかと。
焼きそばはすっかり冷めてしまって、 私は帰らない父をじっと待っている。
それでも、あなたを嫌いだと叫ぶ不肖の娘はそれでも、 あなたが死んだらきっと泣くのです。
だからもう少し省みて下さい。
ブロッコリのスープも冷めてしまいました。
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