
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
部屋がとてもキレイです。この上なく。
…荷物(という名のゴミ)を隣の部屋に移動したので! 根本の解決になっていませんから!残念!!
そろそろ高校受験の季節ですね。懐かしい。 私はさっぱり勉強しなかったので大失敗したクチです。
合格発表のその日、さした期待もしていなかった私は 思った通りの結果に悲観するでもなく、 「これからどーすべ」程度に部屋でごろごろしておりました。
そんな私の耳をつんざくベルの音。突然、一本の電話。
私の秘めた(バレバレだったか?)片思いの相手、 Kからのものでした。思ってもいない相手からでしたので、 俄然コーフンした私はいつもの如く妄想大爆走。
(何?何々?私のこと心配で電話を!?いやーん、Kも私のこと 気になってたんじゃんッカーこいつは参ったねえハハハ どれどれ、私も気のない感じ演出?あ…愛の告白ゥ!? あわわあわわいやここは落ちついて受話器をドキがムネムネ)
「あ、K?どどどどうしたの?私、ほれ落っこっちゃったよッ! いやはや参ったね。不合格だよ。 落ちこんでてもしょうがないからさ、ホレ、なんだ、わははは」
まるで舞い上がってるのが丸わかりで、今思い出しても 死にたくなる会話。
Kの用事はごくシンプルで、わかりやすいものでした。
「あー、そうか、残念だったなお前は(淡々と)。
あのさ(もじもじ)、
ところで(言い出しにくそうに)、
お前と一緒に○高受けた ○○(クラスの女子の名)…………受かってたか?」
…単なる好きな人の合否を聞きたかっただけ電話でした!!
一瞬でうわッついた気持ちが凍りつきました。
察しがつかない程鈍感では無かった私、すかさず
「なんだ、お前、○○ちゃん好きだったのかー。なかなか趣味の いいところじゃないのよ。このスケベッ。いよ、スケベッ!」
のような、知性のカケラもない小学生以下の囃し文句を ここぞとばかりに並び立て、照れる彼をからかい尽くして 彼女の結果を教え、「じゃあなうまくやれよスケベ」 と電話を切りました。
なんだか意識がぼうっとしてしまって。
夕方になって、担任の先生(美人女教師)が家庭訪問に来ました。
受験に落ちた生徒の家々を一件づつ回って、 「私の指導が至らないばっかりに」と頭を下げに来たのです。
今もやっているのかはわからないヘンテコな習慣ですが、 我が家は姉も兄も高校受験成功組、いまだかつて経験したことの無い 突然の来客に母は恐縮するばかりで、玄関先では いつ果てるとも知れないお辞儀の応酬。 顔を合わせるのも気まずく、挨拶もそこそこに家の中に戻ると、 私は並々に湯を張った風呂に飛びこんで、静かにただ、 先生が帰るのを待ったのでした。
会話は遠く、蛇口から水滴がこぼれる音だけが耳に響いてくる。
不意に涙が出て。
不合格の事実も、勘違いだった相思相愛の夢も、それぞれは 思ったほどショックなことではなかったのに、 ただひたすらみじめな気持ちでいっぱいで。 お先真っ暗。一気に襲ってくる絶望感。
悲しくて、悔しくて、のぼせる直前まで湯船に浸かって泣きました。
デブのピークだった中学3年時の私の写真を見ると まるでブタか溺死体かのようで(今もあんまり大差無いのですが 少なくとも今は股ズレはしてない)正直嫌気が差します。 それでも、「その後は結構楽しい日々だったのよ」と あの日の私に教えてあげたいような気もするのです。
何がいいたいのかと言うと、受験生頑張れということです。
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