
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
グーで人を思い切り殴りつけたことがあります。
何度か、あります。
きつくにぎりしめたこぶしには、 手のひらに食い込んだ爪の痕と 殴った衝撃でできた細かい傷から 流れ出た血がこまこまとついていました。
殴られた方はどんなにか痛かったろうけれど、
殴った方も痛くて痛くて
なんでこんなに悲しくて痛い思いを しなければならないのか わかろうとしても理解もできず、 ぐちゃぐちゃになった気持ちに 押しつぶされそうになって。
世界中が自分の肩にのしかかっているような、 鈍い重さでした。
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