
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
| 2003年12月27日(土) |
カリブの海賊に憧れる |
話題の映画、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の DVDをレンタルしてくる。
公開当時、周囲の友人達が口を揃えて
「うおお、ジャック!! ジャック!! ジョニー・ディップ!! むほほ〜」
と悶えていたのが印象深いこの映画。
観てみました。ご多分に漏れず私も、
「ジャック!!ジャック!! むほほむほほ〜」
と狂喜乱舞しましたとさ。 きったなくてくっさそうなんだけど、ジョニーのかっこいいこと この上無し。こりゃ惚れる。ブラックパールに乗せろ。
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当日レンタルで借りてきたので、 見終わった午前2時頃、余韻に浸って溜息をつきつつ 近所のレンタル屋まで車を走らせる。 明日の朝、早起きなんてできるわけが無い。 夜のうちに返しておかねば。
誰もいない白無の世界。路面は凍結。 負けないぞ僕のスタッドレス。
レンタルビデオ屋の駐車場は、深夜、無断駐車ができないように 返却しに来た車が入れるくらいだけのスペースだけ空けて チェーンを張ってある。 私の車を入れようとして、ふと気づく。 先客だ。ミニスカの彼女が、クネクネしながら道を塞いでいる。 どうも、カップルが待ち合わせか何かで止まっていたのだろう。 中途半端に車両が止めてあるので、 無理やり端のスペースに車を滑りこませて、 エンジンをふかしたままの車から降りると返却ポストへ走った。 パジャマに長靴。 人に見られてこの上無く恥ずかしい格好だが、こんな深夜だ、 くされカップルの視線もものともせず、バッグの中身を 確認すると―――――――――CDが無い。
ああCD・・・!
クリスタル・ケイの新アルバムを一緒にレンタルしてあった。 そのCDが、バッグに入っていない。
「ううむ、確かに入れたと思ったのだが・・・」
鬼平調に考える。 家に忘れてきたのかと咄嗟に判断した私。 前方を塞ぐくされカポーにクラクションで「どけゴルァ!!」と かますと、ワゴンRが申し訳なさそうに 道の真中からちょっとだけ車をずらした。 結構無茶な幅だがンなことはどうでもいい。 私は家路へと車を走らせた。
ところが。 ないんである。 何処を探してもCDが見つからない。パニックになった私は 一階と二階を行ったり来たり。車の中にでも落ちたのかと 車のシートも漁るが、姿形も見えやしない。 絶望的になって、「ああ、弁償かよ、トホー」とショボーンと した折、ふと思いついた。 「車降りる時、落としたんじゃないかしらん」
雪道を駆け抜けて、駐車場に降り立つと、 雪に覆われた真っ白な路面に、私がぐりんぐりんと 急カーブして止めたタイヤ痕がありありと見て取れる。
あった。 タイヤ痕の真下に。
指先から血の気が引いて、あわててCDに駆け寄る。 ばっちりタイヤで轢いた筈だが、傷一つ無い清い体だ。 雪を払い、何事もなかったかのようにバッグに戻すと おもむろに返却ポストに突っ込んできた。
振り向きもせずに。
いやー、CDケースってホンットに丈夫なものですねえ。
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