道標≪過去を見つめてあさっての方向へ≫


2003年09月11日(木) 死んでしまったともだち

古い友人が、もう一年も前に亡くなっていたことを知らされました。

寝耳に水とは正にこのこと、言葉も無く
涙が溢れて止まりませんでした。

中学時代の部活の同期でした。

私と同じ、中学校から剣道を始めた初心者の彼の腕は、
一年生からレギュラーを約束された経験者の仲間達に比べると
明かに未熟でした。勿論、当たり前です。
初心者軍団女子一年の私達と一緒に、防具のつけ方や
素振り、足さばき、筋トレなど、
夜遅くまで毎日毎日一緒にやりました。

筋肉が殆どついていない、細くてきれいな腕でした。


気の遠くなるような練習の日々。

私達女子は3人。二人で組むとき
丁度一人余る勘定です。

私はよく彼と組みました。
私より小柄だった彼は、年頃の男子によくあるような
男くささや汚らしさとは無縁で、私は
異性である彼と肌を触れ合うことに、恥ずかしさは感じつつも
全く嫌悪感を覚えませんでした。

彼はすこぶる優しかったのです。

穏やかで、よく気がつく働き者で。
思春期まっさかりの他の男子にはない、
その素直な優しさに、私は何度も助けられ、励まされてきました。

可愛らしい男の子でした。
恋愛対象として見た事はありませんでしたが、
私は彼がとてもとても大好きでした。

誰よりも弱いからこそ、人を傷つけることが苦手で。

中学を卒業した彼と偶然に町で会った時、
彼は変らぬ笑顔で私に言葉をくれました。

「バイバイ、またね」

無論、
私はまた会えると思っていたのです。


こんなに早くにいってしまうなんて。
大人になって、またいつか言葉を交わせると思って。


ご冥福を心よりお祈りします。


金田こけもも |MAILHomePage