かめの日記

2002年05月26日(日) 最後の、魔法

久々に、F1を見ました。
モナコGPは、比較的放送が速いのでみれます。
ってゆうか、ブームの時は昼間やってたのになあ。

モナコサーキット、凄く好き。
市街地を、世界一速いマシンが駆け抜けるあのギャップとか。
絶対、あんなスピードでなんか、ムリ!!!
っていうような、ヘアピンとか。
トンネルの中の、熱い駆け引きの勝者を
誰もがドキドキしながら待つ、
凱旋門を思わせる様な運命の出口。
そして、そこからさらに突入するコーナー。

ドイツの森深いサーキットも
ティフォシの熱風吹き荒れるイタリアも大好きだけれども
何故かモナコは特別な気持ちがあります。

かつて、あそこの運命の女神に、他の誰よりも
こよなく愛された天才が、居ましたね。
スピードの神様と、運命の女神にあまりにも深く愛され
それ故に他の人たちを置き去りに、天に還った人。
アイルトン・セナ。

あたしはアンチ・セナでしたが(苦笑)
それでもあの人は天才だったのだと、今も昔も、思うのです。
あれほどに、アンチの者も、シンパの者も
熱狂しながらにレースを見させてくれる人は
未だにこの世には居ないんじゃないかしらね?

しかも、ミハエル・シューマッハファンの私としては
自分勝手な、私一人の妄想に過ぎないけれども
勝ち逃げされた!!!みたいな印象があって(馬鹿)。
だって、自分の好きな天才ドライバーが
セナに何処まで挑めるか、そして自分の信じるように、
彼を超える様を見せてくれるのでは
・・・なんていう期待を、もう、思い描くことが
出来なくなっちゃったんだもの。
それ以来は、何だかやっぱり、セナが居たときほどに
熱狂して見ることは出来なくなってしまって。

でも・・・今日、久々に見ましたが、やっぱり
F1には何か、他のものには感じない
ときめきとか、憧憬を覚える自分を確認しました。
なんだろう、多分、男の人とは全く別のアングルで
あのスピードに、マシンに、ドライバーに、サーキットに
夢を見ているような気がします。

CFのOPで、歌ってましたよね。
「スピードは空がくれた最後の魔法」。
確かに、あれは、魔法なのでしょう。
見る者を、作り出す者をとらえて、離さない。

だからこそ、伝統、栄光、賛美を
これからも連綿と、延々と、綴り続けて行って欲しい。
それに魅せられた私たちと、
ソレを造りだしてゆくあこがれの人たちが
間違っていないということを証明する為に。


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岸本かめ [MAIL]

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