2004年11月03日(水) |
『私の手に何も無いのを知った』 |
ぽとり
ぽとり
ただ只管に、私はそれを見詰め続けた。
渇きの広がる視界へ染み込んでいく、一滴。
求めることはしなかった。
すべて満たされる時が必ず来るのだと、ただ只管に信じていた。
溢れて、零れてしまうのだと。
ぽとり
ぽとり
それなのに私は、手を伸ばした。
伸ばしてしまった。
酷く乾いていた。
すべてが満たされる時を待つことすら、出来なかった。
+++ 4000カウントmanaさまのリクを兼ねたお祝いクイズ「女、古、京、歩、者... に共通する『へん』」の回答に沿った詩でした。 すぐに思いつかなかった!(笑) えーと、必死に御題に沿った詩を考えたのですけれども、出来上がってみればテーマと云うよりモチーフ的な出来になってしまいました; ど…どうでしょうmanaさま。
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