「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2007年05月25日(金) 心を語るということ

仕事
 午前中は、多くを語らず静かな方のお宅。実は前回の訪問時、「私は○○さんのしたいことを手伝わせていただければ」と伝えたら、「僕はしたいことはない。あなたが帰ったら何をしようかと考えるよ。僕の気持ちなんかない」と答えを頂いて、心が痛かったお宅でした。前回は散歩をしましたが、今日は雨なので散歩はなく、室内で過ごす日です。
 雨降りの天気予報を見た日から、それでも行けば何かが出来るだろうとのんびり構えていたら、今朝になって絵を描くというアイデアが浮かび、私はその方と一緒に絵を書いてみたくなりました。と言っても、利き腕が不自由になってしまった利用者さん。絵を描きましょうと言ってすぐにそのようになるかどうか、分かりません。そこで、私が過去に自宅で描いていた絵と自分の持っている色鉛筆やペンを全部持って伺いました。
 今回持参したものには、心の傷を癒やす作業を進める傍らで描いていた絵と当時すぐに分からなくなる自分の心を整理するために書いて心にしみこませてきた標語のようなものもありましたから、利用者さんの傍で、描いた当時の心境を語る形になりました。
 私自身は自分を語れているから楽でした。利用者さんは、わたしが背中合わせに座っている絵をじっと見ていました。
 今は、医療行為とは違う世界で何が出来るかを探している私。そこに居る自分を見ながら、こんな形でいいのかなぁ?という気持ちと、自分のしてきたことを仕事に利用できているの?という気持ちで少しドキドキしていました。
 その後、家族の方を交えて語り合いました。生きる力や細胞の話を語り合いました。私の事を尋ねてくださったので、「社会で生き辛かったこと・そんな自分を見つめているうちに少しづつ…」と語りました。これは私に興味を持ってくださったから、私を語ることが出来たのです。ある方の好奇心は私の心にもやさしかったのです。

 午後も一件。
 家族の方と薬の副作用のことや身体の水分のことなどを語って、これから何が出来るか探しを手伝わせて頂きました。私はその方の望む部分のみを語るよう意識しました。先日から集めていた情報が少し役に立ったようで嬉しくて、丁寧にしてきた自分を認めました。
 ご家族の方は、「あなたを見たとき、小さくて折れてしまいそうな体で、うちの人のことを手伝えるかしら・大丈夫かしらと心配していたけど、思ったよりしっかりしているのね。」と仰いました。
 私も…。今うかがっている方は体の大きな男性が殆どなので、時々、自分の身体が小さく力ないものに感じることがありました。
 家族の方は今日、私に大丈夫そうねと仰いました。私も少し、大丈夫だと感じました。少し道が繋がった。そんな気持ちがしました。


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