日英双語育児日記
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2009年06月21日(日) 「速記と情報社会」

『速記と情報社会―古代ローマから21世紀へ』の御著者、兼子次生先生にお目にかかる機会をいただきました。

拙著『英語の改良を夢みたイギリス人たち』の第一章「代表的綴り字改革論者アイザック・ピットマンの生涯―速記考案者の読み書き改革」で、英語の綴り字改革運動は、速記普及運動ネットワークと密接につながっていた、ということを書きました。

そのときに、『速記と情報社会』から、速記の歴史や、速記体系の元となる理論、速記学習について、とても多くを教えていただきました。

たとえば、アイザック・ピットマンが考案した英文速記「フォノグラフィー」(現在のピットマン式速記)が、その後、日本最初の速記法の考案にも間接的に大きな影響たことも、この本で知りました。田鎖綱紀が、「ピットマン式系統のアメリカのグラハム式を参考にして日本語の速記法を創案して『日本傍聴記録法』と名付けて」1882年に発表したのです(『速記と情報社会』p.24)

今回は、兼子先生と、先生のご友人で中根式速記を高校時代に習得された経済学者S先生にお会いして、お話をうかがう機会をいただきました。ご著書に速記でサインをしていただき、とても嬉しかったです。

残念ながら私は、速記ができませんが、するすると速記を書かれるのを、流れるように美しいなあと思ってみていました。ありがとうございました。





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