留学先での独り言

2005年04月23日(土) アメリカでの結婚式

こっちにきて初めて友達の結婚式のためYazoo Cityと
言う車で3時間弱の所に行ってきました。初めて行く所
だし遅刻してはいけない、と3時間半に家を出たのです
が、これが正解。Yazoo Cityまでは問題なく行けたも
のの、教会が書いてあった住所とは違う所にあり地図
の支持通りに行っても何もない。これは困った。

仕方ないのでガススタンドに入り、暇そうにクロスワ
ードパスルをやっていたレジのおばちゃんに聞く。

「○○教会ってどこ?」
「うーん、どこだったかな、ちょっと待ってね」

どこに電話するのかと思ったら警察に電話して聞いて
くれていた。こんなことで警察に電話するのか、と
思うも親切にしてくれているので見守っているといつ
の間にか世間話が始まっている。おい、仲良しがいる
のはいいけど、こっちは急いでるんですが。

幸い買い物客が来たので、電話は切れた。よかった。
で口で言っても忘れそうなので、地図を描いてもらう
ことにすると、このおばちゃん、うまく地図が書けない
のかなかなか筆が進まない。おいおい、と思っている
とガスを入れて支払いに来たおじさんが話しかけた。

「どこに行きたいんだ?」
「○○教会なのよ」
「どこどこ曲がって、図書館過ぎた所か?隣に○○
銀行がある教会?」
「そうそう」
「よし、俺が連れてってやる」

ということでこの優しいおじさんが先導して連れて行って
くれることに。

しかしお約束かなこのおじさんも検討違いをしていて
場所がわからない。仕方なく外でひなたぼっこをしていた
おばさんに教会の場所を再確認する。今度は自分が話し
をした。

「○○教会に行きたいのですが」
「ここを曲がって後はまっすぐに行けば左側にあるよ」
「ありがとうございました」

しかしここからがびっくり。

「(僕がスーツを着ていたの見て)誰かの結婚式?」
「大学の友達のです。(友人の名前を言うも新郎側なの
で彼女はぴん来ず、招待状を見せた)」
「知らないわねぇ(と言って招待状を眺める、すると
新婦側の名前を発見して)、あら○○さん家の○○ちゃん
が結婚するの。あらぁ、おめでとうって伝えてね」

後で聞いた話だが、現在2人ともサウスカロライナに住ん
でいるものの、ここは彼女の実家があり教会は小さい時
にずっと通っていた教会だそうな。しかし地元とは言え
名前を見せて知っていると言うのは少し怖い。

その後、前述の世話焼きおじちゃんがまた先導してくれ
無事に時間前に教会についた。今日はいろんな意味で
田舎と言うところを実感した気がする。

さて友人の結婚式だが、シンプルで非常によかった。
式は30分足らずで終わり、その後のレセプションも決め
られた席に座るのでもなく、来賓の挨拶があるわけでも
なく、仲間うちでだべっただけ。新郎新婦も適当に歩き
回って話をし、普通にばかばか軽食やジュースを飲んで
いた。

そうそうアルコールがないので酔っ払いが出ない。
これはすごく新鮮だった。日本での友達の結婚式は必ず
新郎をつぶしにいってたから。そうでなくても勝手に
飲んで酔っ払うおっさんは必ずいたし。

ちなみに帰る時間も皆適当だった。早い人は軽食すんだ
らさっさと帰ったし、残りたい人は好きなだけ残ってい
る感じだった。自分は周りを見てそろそろかなと思った
時間に挨拶して、その場を離れた。変に気を使う必要が
なく本当によかった。

結婚する必要があるのなら、式はこういう風に簡素にや
りたいものだ。


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