留学先での独り言

2005年03月18日(金) ロシアから養子にきた子との話。

今日は夕方から野球の試合をカバー。朝はゆっくりと
起きたけど午後から高校に行くまではずっと文献を
読んでいた。過ごし方としては悪くない。

こっちの野球では女の子がバットガールとしてベンチ
に入る。なんてことはない、選手が打った後放り投げ
たバットをベンチまで持ってくる係りだ。フットボー
ルみたいに雑用はガキンチョにやらせればいいのに、
野球は何故か女の子。この辺がよくわからない。

実は昨日試合中に電話がかかってきて日本語を使った。
すると一人のバットガールの子がこっちを見ているの
に気づいた。ダグアウトで日本語を使うのは非常に
間が悪いので「ごめん、母国語で話したよ」と言うと
「どこから来たの?」という質問。「元々は日本だよ」
というとその女の子は「私、ロシア。」「えっ留学生?」
と聞くと「ううん、6年前に養子になってアメリカに
来たの。10歳まではロシアにいたよ」「じゃロシア語
話せる?」「もちろん、来た当時は言葉ですごく苦労
したよ。英語はもっとも難しい言語の一つだわ」

言葉からはこの子が他の国から来たとは全く思えなか
った。ただ10歳だと十分に小さいときの記憶もあり、
こっちの生活に対応するのも大変だったと思う。ホーム
シックだってあったに違いない。名前でさえ本来の名前
から英語名に変えさせられたと言っていた。(ちなみに
昔の名前は非常に長いらしい)

日本で養子というと後ろめたさを感じることが多いか
感じがするが、こっちは驚くほど多い。また養子に
なったことを全くも隠さずに、平気で話してくれる
いい意味での明るさもある。

この辺は人種が交じり合ったアメリカのくだけている
いい所かも知れない。


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