深夜の電話より。
‥‥うん‥‥。 不謹慎きわまりないけど、ちょっとだけ感じたよ。 ド勘違いだとしても、やっぱり隠せない、感じずにいられない、掻き消すこともできない―― そんなつながりが、確かにある。
恋と呼ぶほど強くなく、かと言って愛と呼ぶほど高尚でもない。 怒りを覚えるよな擦れ違いもなく、だからって互いに遠慮し合って話せない関係でもない。 それがたまらなく嬉しくて、声を聞けると楽しくて、でも話を聞くくらいしかできない自分にもどかしくなる。 求められることは無いけど、もっと近くにいたいなって思うこともある。 そしたら、そこまで追い込まされたり、悩ませられたりすることも、きっと無くなる。
無くしてみせたい。
「らしさ」を貫く―― 俺たちが学んできたことの中で最大かもね。 遠く離れてても、海を隔てても、変わらないもの。
‥‥同志、かもね。 舞台は違うけど、互いに頑張ろうよ。 いつか、俺たちが見てるものを見せ付けられるからさ。
だから、俺は立つ。 落伍してても、ね。 それが、俺の生きる意味ってヤツだ。
|