*ハナビヨリ*住宅ローン返済日記
もくじ|きのう|あした
昨日は、6年間付き合った君の誕生日。 電話をしようか、ギリギリまで迷う。 報告するのにキリがいい気がしたのです。
別れてもう、4年と半年。 あの時は、君の負担になりたくなかった。 大きな夢を見つけて走り出そうとしていた君と、 ゆっくり歩調を合わせて歩きたかった私。 一緒にいても見ている方向が違っていたんだよ。
今では思い出すのも稀になっているけれど、 君は私の青春そのもの。 君のこと、ほんとに大好きだったよ。
「ほんとに別れた方がいいのかな」 あの時泣きながらポツリとつぶやいた君の言葉は、 しばらく私を支えてくれました。 自分から別れを切り出したくせに、 すぐに後悔して泣き言を言った私を「がんばれ」と 励ましてくれた君でした。 そんなストイックな君だから。 2年前のクリスマスに電話が一度あっただけ。
2年前のクリスマス。 その時は動揺してしまったから 気付いてあげられなかったけど、 きっと、君にとって大きな節目だったんだね。 思い出してくれてありがとう。 何も言わず、私のことを気遣ってくれた君でした。
遠い想い出になった今でも、君のことは大好きだよ。 困っていたら、きっと助ける。 でも君へのそれは愛情ではなく、敬愛。
今。 私の隣には、愛する彼がいます。 同じ目線でものを見てくれて、 同じ感性で笑い合える彼がいます。 ゆっくり歩調を合わせて歩きたい彼がいます。
いつものように彼から電話があって、 いつものように楽しくてばかな話をして笑って過ごしました。 気付けば、午前0時を回っていました。
電話しなくてよかったんだと思う。 君の横には、きっと誰かがいるはずだもの。
誕生日おめでとう。 これからも君が年を重ねるたびに、心の中で。
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