*ハナビヨリ*住宅ローン返済日記
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事故にあった学生さん、 残念ながら昨夕、亡くなったそうです。 もう、実家に帰ったそうです。 本人も家族も無念で仕方ないでしょうね… 若い人の死は、受け止める方もしんどいです。
事故にあってすぐ、病院で。 きっと現代医学ではどうしようもなかったのでしょうけどね、 医者が言ったそうです。
「臓器提供をお願いします」
その子のお父さん、殴ってやろうかと思ったって。 そりゃ、そーでしょ。 いきなり、ベッドの上で身動きひとつしない 息子に対面させられ、 ただでさえ動揺してるトコに、 こんなヒドイ言葉が他にあるでしょうか。
19才のスポーツマン。 そりゃ、心臓だってピチピチでしょうよ。 他の臓器も傷が付いてなければ、素晴らしいでしょうよ。
でも、もしかしたらって希望を。 この子のお父さんとお母さんは持っているんです。 その申し出に頷くということは、 その希望を“自分たちで”消してしまわなければ ならないということ。 そんな酷な選択を、しかもその日のうちに? …アリエナイ。 もしも、はなの両親や弟妹や彼がそうなったとき、 きっと同意できない。
手を握ると、握り返していたそうです。 そんな些細なことに希望を見いだしながら、 みんなで回復を祈っていたけど、 結局、彼はこの世を去りました。 残念でなりません。
でも。 別の角度からこのコトを見つめれば。 医者の判断は正しかったわけです。 手抜きなく、最善の努力を尽くしてくれたはずです。 それでも助からないだろうという、医者の判断は的確でした。
そう考えると。 日本には臓器提供者が現れるのを切望している人が、 たくさん、たくさん居るわけです。 もしかしたら、ご両親がその申し出に頷いていれば、 ひとつの、いえ、場合によってはいくつかの命が 助かったかも知れない。
医者だって、つらい立場でしょう。 助けてやりたいけど助からないだろうと思う。 ならば。でも。 葛藤があったでしょうね。 それとも仕事だからと割り切れるのでしょうか?
命。 その人にとってたったひとつ、神様から預かっているもの。 誰かにとって、とても大切なもの。
誰だって自分の大切な人がいちばんに決まってる。
結局、命を与えられた私たちが出来ることといえば。 悲劇を起こさないように、大切な人を悲しませないように、 注意深く、生活すること。
そして、脳死や臓器ドナーについて学び、 いざというときに、どう対処してもらいたいのか、 常日頃から、考えておくこと。 決意できれば、ドナー登録しておくこと。
このくらいなのでしょうか…。
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