2001年09月16日(日) |
今週のサザエさんに見る教育現場 |
今週のサザエさんで、「あだ名を付ける名人の”教生の先生”」が登場した。カツオは「変なあだ名を付けられては大変!」と、あの手この手を考えた。実はこのサザエさんには、現代の教育のおかしさが含まれている。
実は今現在、教育の場において「教師が生徒にあだ名を付ける」ことは許されていないのだ。初耳の方も見えるだろうが、禁止事項なのである。
その理由として、生徒の差別化に繋がる(不平等になる)、場合によってはいじめの発端になりうる、生徒が教師におかしなあだ名を付けられないように気を遣う必要が出てくる場合が考えられる…など。
というわけで?このサザエさんでは、教生の先生があだ名を付けるシーンは1度も登場してこなかった。ひょっとしたら脚本の段階でストップがかかり、ストーリーを途中で変えた可能性もある。
僕の世代では、教師が生徒をあだ名で呼ぶことは当然のごとく行われていたし、生徒の目から見ても「問題である」と感じることはなかった。教師は親しみを込めてあだ名を使っていた。お互いの関係を和ませる意味でも、僕はよいことだと思っていた。
なぜこのような事態になってしまったのか。それは教師の質の低下に求められると思う(教育界全体を非難しているわけじゃなくて、一部の教師という意味でとってください)。遊び半分であだ名を付けたり、生徒の気持ちを分からずあだ名で呼んでみたり。そんな教師が少数でもいるからこんな事態になってしまったのではなかろうか!
良識ある教師によって「あだ名」という方法で生徒との距離を縮める。いいことだと思いますが。
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