Strange...みゆ

 

 

つながった糸 - 2003年12月21日(日)

年明けには異動になる。

異動しても飲みに行こうよ、
じゃあ私のとこの近くの飲み屋開拓しときますから。



・・・なんて話してた。


昨日の夜。


雪が降り出して
寒くて営業なんかしてられなくて


帰ろうと思って車を走らせてたら
お誘いの電話が。


「・・・家まで迎えに行くから。」



これからも何かのカタチでつながりが欲しかった。
お互いがそう思っていたのかもしれない。


でも。



「Iちゃんがさ、みゆが俺のこと本気ですよ、どうするんです?って言うんだ。
 冗談だよって言っといたけど。」



あたしはその子に自分の気持ちを話した事なんかない。
その子があたしを見ててそう思ったのか、
誰かから聞いてたのかはわからないけど
あたしはそうやって自分の居ないところで
しかも憶測でモノを言われるのが大嫌いだ。
だからなるべくそんなことをしそうな子には
近づかないようにしてきたのに。

それでカチンと来てしまったのかもしれない。


「・・・・どうするの?」


先輩が言った言葉が、つながった瞬間だった。



一年前だったら、っていう言葉。
それは、先輩には好きな人がいると言うこと。
それはあたしも良く知ってる、同じ職場の人(既婚)だった。

あたしはその自分よりも、先輩よりも年上の女の人が大好きだ。
いい女だと思う。将来こんな人になりたいと思うような、そんな人。


「でも一方通行なんだ。片思いなんだよ。」

・・・何も言えなかった。
でも、予感はしてたことだった。


「みゆのことは、好きだと思う。
 どっちがどれだけ、なんて言えない。
 両天秤なんかじゃない。
 ちゃんと、朝まで一緒に居たいと思う。

 みゆさえ良いって言えば、このままどこかに行ったかもしれない。
 少し前の俺なら。


 でももうそんなんじゃないんだ。
 ただヤリたくて女の子落とすんなら、他の子にする。
 みゆはそんなんじゃないんだよ。」



でもよくよく聞いてみると、
その女の人も旦那と子供捨てる覚悟はあるんだと言う。

それの何処が片思いなんですか?


「じゃあそれでいいじゃん。あたしなんかほっとけば?」


「違うんだよ。みゆ。
 俺を、俺の気持ちをみゆの方に向かせてくれないか。」




「そんなのあたしにどうしろっていうの?」


思わず涙目になってた。
泣き落としなんかしたくないのに
もともと感情が高ぶってたせいもあると思った。

あの人にあたしがかなうわけない。
あの人になくてあたしにあるものといったら、若さくらいだ。

そんなもの、なんの役にも立たない。

「やめよう、みゆ。
 飲んでないときに、話そう。」


自分の感情にびっくりして
どうしていいか解らなくて
なにも話せなくなった。

「・・・怒ってる?」


「違う・・・でも・・・
 あたしに諦めろって言ってるの?」


「違う、違うよ。
 もうやめよう。」




そして先輩はさらに重い言葉をあたしに言った。





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今日、あたしは休みだった。
仕事してる先輩から、昼間電話が入った。

「昨日は、ごめん。それだけ言いたくて。」


あたしはこれからどうしたらいいんだろう。
あたしにどうして欲しいんだろう。


解らない。



このことをまた誰かに話すんだろうか。
あたしの居場所が無くなっていく。



...




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