風の行方...深真珠

 

 

夢の話 - 2007年12月28日(金)

戦争が起きている。
僕は二人を脇に抱えて隠れている。
ひどく怯えている。
次の瞬間、火の嵐が僕を襲う。
僕は気を失う。

僕は気を失いながらも二人を脇に抱えている。
敵が僕の前に立ち、僕をめがけて発砲する。
パンっと乾いた音と同時に振動が腹部に響く。
せっかく爆破で生き残れたのに、トドメを刺されるなんて運がないなぁと思う。

敵の足音が消えた。
僕はゆっくり目を開ける。
僕は生きている。
周りの家はすべて炭になっている。
火は鎮火している。
さっき敵が撃った弾は、僕が脇に抱えていた二人に当たり、僕には当たらなかったらしい。

僕は二人を丁寧に横に置いて、僕は立ち上がる。
なぜか、ここを立ち去らなければならない気がしている。
どこへ逃げるか考えている。
今、いるところから普通に道伝いに逃げるとしたら、一本しかない短い橋を渡るしかない。
あとは周りを田んぼや堀に囲まれている。
僕は橋から逃げようとする。
周りに誰もいないのを確認しながら進む。
橋を渡る直前、なぜか立ち止まり、わき道の方へ進み、
そこにあったくぼ地に腰を下ろす。
しばらくすると、大人の女性一人と、小さな子供二人が僕と同じ方から、橋を渡って逃げようとしている。

僕は同じ生き残りを見つけてほっとする。
声を掛けようと腰をあげようとした瞬間、対岸の方でこっちに歩いてくる集団に気づく。
僕は見えているのに、彼女たちは見えていない。
僕は声をあげることができない。
声をあげれば僕も気づかれてしまうからだ。
次の瞬間、パンっと音がした。
僕は、頭が三つはじけ飛ぶ瞬間を見た。
僕はまさに背筋が凍る思いだった。
ここには橋が一本しかないため、ここを警備さえしておけばいいんだとそこで気づく。
橋を渡って逃げることはできない。
この一帯の土地の反対側には田んぼが広がっている。
あと三方は堀である。
田んぼを突っ切るしかない。
田んぼの先に何があるのかわからない。
けれど、生き残るにはそれしかない。

思えば、さっき殺された三人は顔見知りだった。
僕は彼女らの分まで生きなければと思う。
彼女たちの犠牲の上に僕は生かされているんだと考える。
走りきるしかない。
どこに続くかは知らない。
それでも突っ走るしかない。
向こうに敵がいたらどうしよう?
死ぬかもしれない。
死ぬのは怖い。
それでも走るんだ。
走って、恐怖を振り切ればいいんだ。
走って、彼女たちに報いるしかないのだ。
走って、走って、走って・・・

僕がそう思った時、僕はすでに走り出していた。


BGM:成れの果て/椿屋四重奏


...




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