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あやぽんが予備校に行っていて 冷戦状態のかずぴーと二人だけの夕食。 彼とは、ここ数日、ろくに口をきいていない。 なんだか、気まずい。 そんなところへ『セックスレスの夫婦がなんたらかんたら』 と、テレビで始まってしまって、気まずさ倍増。 いや〜な空気が流れる。
冷戦状態で会話がなくても、どちらが有利(不利)か お互い、暗黙のうちにわかるものらしい。 情勢は、行ったり来たり。 いつまでもこのままじゃいけないなぁ、きっかけが難しいなぁ などと、考えてばかりいたら かずぴーの夢を見た。
おむつをしていた頃のかずぴーが ほ乳びんで、何かを飲んでいる。 「かずちゃん、美味しい?」と聞くと そう美味しくもなさそうな飲み物なのに、健気に「うん」と頷く。
夢は、記憶の引き出しにあるものの再現のようで 起きている時に思い出す思い出より、ずっとリアリティがある。 現実そのもの、今、実際に体験しているかのように感じる。 でも、脳のどこかでは『夢』だとわかっているので 幼い頃のかずぴーをかまいながら 懐かしくも切ないような気持ちになる。
目覚めに近付いて 覚醒しつつある意識と夢の感覚が入り交じった状態の時は 切なくも悲しくもあって、目が覚めてからも感情だけが生々しく残った。
今日、以前に住んでいた家の近くを通り 少しの間、車を停めて その家をじっと見てしまったせいかもしれない。 あやぽんが3歳から小学校6年生まで かずぴーは、生まれた時から小学校2年生まで 子育ての大変な時期を、そこで過ごした。 大変だったのは、肉体的な面がほとんどで 充実した楽しい時期であった。
幸せな日々だった。
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